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サイ オーガニゼーション

シュリ サティヤ サイ オーガニゼーションとは

 

「人への奉仕は神への奉仕」 ―― ババ

 シュリ サティヤ サイ オーガニゼーションは、会員が霊的成長の一つの手段として奉仕活動に携わることができるようにと、バガヴァン シュリ サティヤ サイ ババによって1960年代に設立されました。

サティヤ サイ オーガニゼーションは、人間には本来神性が具わっているという真理を広く伝える、というバガヴァン ババの使命と御教えから、インスピレーションと導きと力を得ています。この真理は、世界中のあらゆる宗教が述べ、また、説いていることです。

この真理に基づいて、サイ オーガニゼーションは、無私の愛と奉仕を主な目標としており、それには、サイ オーガニゼーションで奉仕する人々、および、彼らから奉仕を受ける人々のいずれに対しても、宗教、国籍、人種、社会的・経済的地位による差別は一切ありません。

このように、サイ オーガニゼーションは、あらゆる障害を乗り越え、「父なる神と同胞なる人類」という理想に向かって人類を導きます。

実に、この霊的基盤は、すべてのもののハートに住まう神を愛し、神に奉仕するという方法によって、サイ オーガニゼーションの一人ひとりが自分の信仰している宗教の教えを実践に移すことで、各人の信仰をさらに深めていくことを可能にします。それゆえ、サイ オーガニゼーションは、世界の主だった宗教のシンボルマークをオーガニゼーションの紋章の中に描いているのです。

会員に対しては、いかなる入会金も会費も設けられていません。

オーガニゼーションの目標

【 シュリ サティヤ サイ オーガニゼーションの原理目標 】

  1. 個人を助けること。
    1. 個人が自らに本来具わっている神性を自覚し、それに相応しい行いをすることを助ける。
    2. 個人が神の愛と完全性を日々の生活の中で実践に移すことを助ける。したがって、
    3. 個人が自らの生活を、喜び、和、美、恩寵、人間的卓越、永続する幸せで満たすことを助ける。
  2. あらゆる人間関係が、真理(サティヤ)、正義(ダルマ)、平安(シャーンティ)、愛(プレーマ)、非暴力(アヒムサー)の原理に統べられていることを確実にすること。
  3. 宗教を持つ帰依者たちが、各自の宗教の実践において、より真摯に、熱心になるようにすること。

【 どのようにしてこの目標は達成されるのか? 】

上述の目標は、以下の方法によって達成することができます。

  1. バガヴァン ババによって掲げられた次の四つの原則を守ることによって。すなわち:
    1. あるのは一つの宗教のみ、それは愛という宗教。
    2. あるのは一つのカーストのみ、それは人類というカースト。
    3. あるのは一つの言語のみ、それはハートという言語。
    4. あるのは一つの神のみ、神は遍在。
  2. つねに神を憶念し、すべての創造物を神が多種多様な姿形をとって顕現したものと見なすことによって。
  3. すべての宗教は本質的には一つであることを強調し、すべての宗教は愛を基盤としているという正しい理解を確実にすることによって。
  4. すべての仕事を神に捧げる奉仕と見なすことによって。
  5. 人生のあらゆる困難に、理解、慈悲、寛容、助力といった、神の愛から生じる姿勢で耐えようという気持ちになることによって。
  6. 神への愛、罪を恐れる心、そして、社会においては道徳を固く守るという信念に基づいて、あらゆる行為をなすこと。
  7. 物質的な見返りや感謝を求めることなく、ただひたすら神の愛と恩寵を勝ち得る手段として、霊性活動、教育活動、奉仕活動に、準備の行き届いた計画的な方法で、個人レベルおよび地域レベルの両方において従事することによって。

【 オーガニゼーションの活動 】

オーガニゼーションは、バガヴァン シュリ サティヤ サイ ババのインスピレーションと指導の下に、世界中のシュリ サティヤ サイ サミティ/センターを通じて、霊性活動、教育活動、奉仕活動に着手します。

霊性活動には、信愛の歌を歌うこと、スタディーサークル、公開レクチャー、セミナー、瞑想などが含まれます。

教育活動は、バール ヴィカス(子どもの開花教室)および、人間的価値教育(EHV)プログラム、および、6才から15才までの年令グループの生徒の人格開発と結合させた正式な学校教育から成ります。

奉仕活動には、健康診断キャンプの主催、過疎地の発展のために発展途上の村の世話をすること、献血、老人ホームへの訪問などが含まれます。

【 9つの行動規定 】

オーガニゼーションのすべての会員は、欠かすことのできない毎日の生活の一部として、サーダナ(霊性修行)に取り組み、かつ、以下の行動規定を純粋しなければなりません。

  1. 毎日、瞑想と祈りを行う。(各人の宗教的習慣に従って)
  2. 週に一度、家族と共に信愛の歌を歌う/祈りを行う。
  3. サイ オーガニゼーション/センターが主催するバールヴィカス/教育プログラムに自分の子どもを参加させる。
  4. サイ オーガニゼーションによる地域奉仕活動、その他の活動に参加する。
  5. サイ オーガニゼーションの主催するグループでの神への讃歌に少なくとも月に一度参加する。
  6. 霊的な文献をサイの御教えを参照して定期的に学ぶ。
  7. 「欲望に上限を設ける」行動規範(節制のプログラム)を実践し、それによって蓄えたものを人類への奉仕に役立てる。
  8. 自分が接するすべての人に優しく愛をもって話す。
  9. 他者の悪口を言わない。特に本人がいないところで。

 

サイ オーガニゼーションの構造

オーガニゼーションの最高機関は、アーンドラ プラデーシュ州のプラシャーンティニラヤムに本部を置く「プラシャーンティ評議会」とします。世界中のサイ オーガニゼーションの活動は、ここで統括されます。プラシャーンティ評議員会は、バガヴァン ババ御自身によって任命された、全インド会長、国際委員長、サイ ファミリーの数名の年長者によって構成されています。

プラシャーンティ評議会の方針と決定事項と指示は、同化と実行のために、州単位レベルでセントラル コーディネーターを通して、直接一般の人々のレベルまで、オーガニゼーション全体に伝えられます。

サイ オーガニゼーションは、南インドの辺境の小さな村落に端を発しながら、献身的な人々による、整った組織、明確な目的を持つ、奉仕優先の世界規模の団体へと成長してきました。サイ オーガニゼーションは、インド全州、および、170カ国を超える地域で、平和、愛、統一と調和によって統べられる新しい世界秩序をもたらすために、日々献身的に努めています。

【 インドのオーガニゼーション 】

インドにおけるサイ オーガニゼーションの組織構成

  1. インド全州におけるオーガニゼーションの活動を管理、指揮する全インド会長。
  2. 全インド会長は、霊性、教育、奉仕部門の全インド コーディネーター、またインドの東西南北各地域のゾーンのコーディネーターたちによって支えられています。
  3. それぞれの州には州会長がおり、州会長が地域コーディネーターを任命します。地域コーディネーターは特定の州における各地域を代表します。さらに、州統括世話人は、霊性、教育、奉仕等の各部門の州レベルの女性のコーディネーターたちによって支えられています。
  4. 各地域の地域コーディネーターは、順に各サイ サミティ(センター)の委員を選出します。各サミティには委員によって選出された、霊性、教育、奉仕の各コーディネーターがいます。

【 インド国外のオーガニゼーション 】

地区:海外オーガニゼーションは次のような方法で構成され統括されるものとします。

  1. 各地区においては、国際サイ オーガニゼーションの海外統括世話人によって任命された1人もしくはそれ以上のセントラル コーディネーターを置くものとする。セントラル コーディネーターはプラシャーンティ評議員会から受け取った方針と指示と伝達を伝えます。
  2. 10もしくはそれ以上のサイ センターがある国では、それぞれに中央評議員会(セントラルカウンシル)を置きます。少なくとも3つ以上10以下のサイ センターがある国ではそれぞれ、調整委員会(コーディネーティング コミッティ)を設けます。
  3. 中央評議員会、あるいは同等の調整委員会がある場合、そこで各センターの会長を選任するものとします。
  4. サイ センターを設けるにあたっては少なくとも9名の会員が必要となります。

【 サイ オーガニゼーションに関するバガヴァンの御講話からの抜粋 】

バガヴァンは、さまざまな機会を通してセヴァの概念とセヴァ オーガニゼーションの理想に関して詳しく述べられています。まず、1984年11月18日の御講話〔注:『セヴァ 真のボランティア』p81-83〕でのお話です。

「シュリ サティヤ サイ セヴァ オーガニゼーションの独特な点は、セヴァ(無私の奉仕)を人間一人ひとりに内在する神に対する奉仕の一形式であると見なしているという事実にあります。このような奉仕から得られる至福に匹敵するものはありません。それは霊的な体験です。」

"Sathya Sai Speaks, Vol. XVII, Chapter - 27.

1968年2月23日、プラシャーンティ ニラヤムで、ババは啓示的な御講話において次のように語られ、サイ オーガニゼーションの目的をとても明確になさいました。

「私の名を冠したオーガニゼーションは、私の名前を広めることや、私への崇拝を軸とする新たなカルトを作ることに使われるべきではありません。オーガニゼーションは、ジャパ(神の御名を繰り返し唱えること)とディヤーナ(瞑想)とサーダナ(霊性修行)への関心を広めようと努めなければなりません。これらは人を神のもとへと導きます。オーガニゼーションは、バジャン(グループで歌う神への讃歌)やナーマスマラナ(神の御名を憶念すること)から得られる喜び、サットサング(良い仲間)から得られるシャーンティ(平安)を身をもって示さなければなりません。

オーガニゼーションは、助けがなければ生きていけない人、病人、悩み苦しんでいる人、無学な人、貧しい人にセヴァ(無私の奉仕)をしなければなりません。オーガニゼーションのセヴァは見せびらかしであってはなりません。見返りを求めてはなりません。受け手の感謝や謝辞ですらもです。セヴァはサーダナ(霊性修行)であり、お金持ちや恵まれた人の暇つぶしではありません。」

"Sathya Sai Speaks", Vol. VIII, Chapter- 6.

「有意義な人生を送るために、霊的規律を促し、その人生を社会奉仕に捧げることは、サティヤ サイ オーガニゼーションに携わる者すべての義務です。人々の間に神性への自覚を促し、純粋な同朋意識を育てることこそを、第一の目的としなさい。」

Bhagawan Baba's Discourse in Prasanthi Nilayam on 22-11-1980 "Sathya Sai Speaks", Vol. XIV, Chapter-56

「サティヤサイ サイ オーガニゼーションの会員は、神の他の御名や御姿のあらさがしをしてはいけません。神の他の御名や御姿の栄光に狂信的に盲目になってはいけません。それら他の神の顕現を崇める者たちに参加して、すべての御名と御姿は私のものであるということを示しなさい。自分の信仰を捨てることをせずに、すべての喜びと幸福に貢献すべきです。」

Bhagawan Baba's Discourse in Prasanthi Nilayam on 18-05-1968
"Sathya Sai Speaks", Vol. VIII, Chapter-21

「ひけらかしは悪魔的な性質であり、エゴや誇大妄想を助長します。無私の奉仕を通してのみ、良い評判を得ようとすべきです。それは謙虚さと誠実さをもってなされるべきです。国のリーダーたらんと欲する者は、まずいかにして奉仕をなすかということを知らなければなりません。また、仕事場や地位を求めるべきではありません。サイ オーガニゼーションは、奉仕をするために設けられたのであって、社会的境遇を得るためのものではありません。セヴァ(奉仕)は義務感からなされるべきです。」

Bhagawan Baba's Discourse in Prasanthi Nilayam on 20-11-1990
"Sathya Sai Speaks", Vol. XXIII, Chapter-31

「サイ オーガニゼーションは神への信仰心を深めるよう努めなければなりません。もしそのような基礎が欠けていたら、バジャン(神への讃歌)、プージャー(礼拝の儀式)、慈善活動といったものはすべて、形式ばった強制のもとに無意味で機械的な儀式になってしまいます。信仰心をもってなされたときにのみ、内面の変容は得られるのです。」

Bhagawan Baba's Discourse in Madras (now Chennai) on 21-04-1967
"Sathya Sai Speaks", Vol. VII, Chapter-18

「サイ オーガニゼーションの会員、そしてサイへの普遍的な道を歩む者たちは、宗教、カースト、信条の違いに基づいた劣等感や優越感といった観念に心奪われるべきではありません。いたるところで、信仰心という美徳、信念、誠実さ、純粋さを讃えるべきです。」

Bhagawan Baba's Discourse on 17th Oct 1972 in Prasanthi Nilayam
"Sathya Sai Speaks", Vol. XI, Chapter ? 42

「サイ オーガニゼーションの会員は、すべての人は神の子であるという確固たる信念をもって仕事にあたらなければなりません。その奉仕活動を神への無私の奉仕という精神で行わなければなりません。純粋な、無私の愛を実践することのみが唯一、神に到達する道です。その身体を神の寺院であると見なし、心と精神(ハートとマインド)を純粋なものにしなければなりません。」

Bhagawan Baba's Discourse on 12th May 1984 in Mumbai
"Sathya Sai Speaks", Vol. XVII, Chapter ? 11.