サイババの御言葉:愛に生きよ

日付:1971年8月1日・場所:アナンタプル
アナンタプルの結婚式場定礎式における御講話より

愛に生きよ


この町の女子大学の校舎の落成式から30日も経たないうちに、このカッリャーナ マンダパム(結婚式場)の礎石を据えることを、私は嬉しく思います。喜びと悲しみは、しばしば予告なく人に降りかかります! アナンタプルは、驚きの贈り物として、大学とこの祭事場を手にしました。これは実に価値のある幸運です。マインド〔心、思考〕は、決断に応じて物事を形作ります。マインドは、望みが実現するまで、外界の対象物をいじりまわします。決断が善いものであれば結果は善いものであり、決断が悪ければ悪いことが起こります。マインドを操作するレバーが愛であるときには、善い結果だけが起こります。だから、私はいつも愛の役割を強調しているのです。

愛に生きなさい。愛は命です。愛すること、愛されることがなければ、どんな生き物も地上に存在することはできません。愛は支えます。愛は力づけます。愛は、あらゆる冒険、あらゆる犠牲、あらゆる成功の背後にある衝動です。

私は、人類の間に愛を復活させるために、そして、心の狭さと、かたくなな態度を一掃するために、来ました。これは、ダルマの復興における主要な仕事です。愛は人間の更生という仕事において最も重要である、ということを話すだけでは十分ではありません。実際に行動する中で、手本を示さなければいけません。このホールは、この町に喜びという結果をもたらした愛の象徴です。ハートから生じた言葉と行いと思いが、愛――神への愛、そして、神の映しとしての人への愛といった、清らかで、穢れなき愛――で満たされるとき、あなたと接した人は皆、元気になるでしょう。もしあなたが自分の体ではなくアートマを愛するなら、あらゆる存在の中心核は同じアートマであるということに気づき、自分を愛するのと同じくらい、すべての存在を愛しはじめるでしょう。これが本当の悟りです。これは真理です。言い換えるなら、それは決して否定されなることのない事実であり、時間が経過しても外れることのない事実です。

先ほど誰かが、大学が実施した卒業試験の結果が賞賛に値するものであったと述べました。というのは、アナンタプル校からの学生の70%以上が優秀な成績で合格したのです! それはよろしい。しかし、私が嬉しく思うのはまったく別のことです! 私は皆さんが、人格、徳、話す言葉と振る舞いの甘美さ、そして、年長者とこの国の文化への敬意を評価する試験に、100%合格することを楽しみにしています。私は、本校の学生が愛に満ちて生活すること、そして、彼女たちが生まれ育った家庭、嫁いで入っていく家庭、それから、自分自身で築き上げていく家庭のすべてが、彼女たちのゆえに幸せなものとなることを望んでいます。その中の誰一人として、本校の学生の振る舞いによって不名誉を感じることがあってはなりません。皆が、喜びと満足、信愛と献身のまばゆいばかりの手本として輝かなければいけません。

翻訳:サティヤ・サイ出版協会
出典:Sathya Sai Speaks Vol.11 C30

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