ババの奇跡

       

私たち帰依者は、様々な形で表れるバガヴァンの神聖な訪問を目の当たりにするという幸運を得る時代に住んでいます。バガヴァンの「訪問」は様々な形で表わされます。そして、バガヴァンの一生は、バガヴァンが呼ばれるところの「名刺」を使った訪問にあふれていたことを、私たちは事実として知っています。1940年代の中頃、スワミがまだティーンエイジャーだった頃にさかのぼり、『サナータナ サーラティ』誌の1970年、11月号に掲載された、ナガマニ プルナイヤ女史の日誌を通じて、このような愛を体験し、神聖な御足を崇めましょう。

無くなったフィルム
1944年のダサラーにて:

 ある晩、花で飾られた山車に乗られたババの盛大な行列がありました。私はその様子を写真に撮りたかったのですが、写すことは出来ませんでした。ですから、私は山車を解体せずにそのまま置き、夜が明けたらそこにババが座って写真が撮れるようババに懇願しました。ババは承諾して下さり、私はとても幸せでした。

 しかし、私の夫はバンガロールに向けて出発すると言い、私は夜明け前に出発しなくてはなりませんでした。

 私の様子を見て、プッタパルティ(ババはその当時、村に隣接したオールドマンディールに住んでおられました)に来ていたあるカメラマンが、自分が撮影して、私のカメラとフィルムを残った私の使用人に後で託してくれると約束してくれました。

 使用人はバンガロールに戻って来ましたが、持って帰ったカメラの中は空っぽでした! 使用人は、あのカメラマンは写真を撮ったがフィルムを渡すのを拒んだと話しました。カメラマンは写真を現像して、マドラス(現チェンナイ)から写真を送ってくるとのことでした!

 私はそのカメラマンに二通の手紙を出しましたが、彼の返事は、カメラと共にフィルムも返しているというものでした。

 私は落胆し、ババにそのことを伺いました。ババは、 「フィルムはマドラスにあります。写真は巧く撮れています。私があなたのために写真を手に入れましょう」とおっしゃいました。

1945年のダシャラー祭で:

 私はプッタパルティにいました。お祭りの間に、いつものようにババの写真を撮ろうと私は自分のカメラを取り出しました。カメラにフィルムを入れようと、箱からフィルムを取り出していると、友人がカメラにはすでにフィルムが入っていると言いました! フィルムを取り出してみたところ、それは撮影済みのものであることに驚きました!

 バンガロールに行き、それを現像したところ、それはなんとマドラスのカメラマンのところにあるはずの写真でした! どのようにして彼の棚から私のカメラの中に入ったのか、それはババだけがご存知で、ババを知っている人々だけが知っていることです。

シルディ サイとサティヤ サイは一つ

 あるシルディ サイの帰依者が、ババがアヴァターとして、再び降臨されたと聞き、プッタパルティの村にやって来ました。彼は霊的な会話をしている帰依者たちと共に座っていた時、スワミに「ババ! あなたとシルディ サイ ババが同じである証拠、すなわち、私が何年も崇拝しているババとあなたが同じであるという証拠をどうか見せてください」とババに頼みました。ババは微笑んで、両手を上げて、「この手を見てごらん」とおっしゃいました。

 私たちは皆、その証拠が何であるかを見ようと、ババの上げた手を見上げました。何ということでしょう! 片方の手は固く、年老いて白髪が生え、シルディ ババの手そのものだったのです! そして、もう一方の手は、柔らかくなめらかな、当時ティーンエイジャーであったサティヤ サイの手でした!

 すべての人は驚きのあまり息を呑みました。証拠が欲しいと言った男性はババの御足にひれ伏しました。そして、ババの手は私たちがいつも知っているババの手に戻りました。シルディ ババの帰依者は、「ババ、どうかお許しください。私の心には、もう微塵の疑いもありません。どうか私を帰依者に加えて下さい」と言いました。ババは、
「あなたは30年前からの仲間です。なぜ今更それを望むのですか? 」
 とお答えになりました。

神聖なる医者

 ある日、私はオールド マンディールにいました。腹部に慢性的な堪え難い痛みで苦しむ、いかにも病弱そうな男の子の両親が、その子を連れてババのダルシャンを受けるためにやって来ました。両親はあらゆる代表的な病院を廻って診断を受け、専門家は手術を受けるよう勧めたそうですが、彼らは成功するリスクを考えて心配していました。両親が少年のことを話すと、ババは直ちにおっしゃいました。

 「よろしい。私が医者たちの勧める手術をしましょう。今、手術をしましょう」そう言いながら、ババは昼の間過ごされる小さな部屋に少年を連れて行かれました。

スワミはドアを閉め、両親は部屋の外で、

「スワミ! スワミ! 私たちの子どもを助けて下さい! 」と大きな声で祈りました。おそらく、15分ほどしか経っていなかったと思います。ババはドアを開け、両親に

「すべて終わりました。中に入りなさい」とおっしゃいました。それを聞いた両親は、少年の命が尽きたと思い、大きな声で泣き叫んでいました。ババは、

「なぜ泣いている? 子どもは元気です。中に入って見てごらんなさい! 」と言われ、両親は中に入り、息子がハッピーで微笑んでいるのを見ました。身体には、はっきりと手術の痕が残っていました。

 私たちは皆、中に入り、ババの恩寵を頂いた、この「素晴らしい」少年に会いに行きました。

 少年は数時間のうちに動き始めました。そして彼らは家路に着きました。心は感謝に満ちあふれ、神(バガヴァン)そのものであるババに対する大きな信仰を携えて。

出典:「ラジオサイ・プラシャーンティ・リポーター」2012年6月14日付より

http://theprasanthireporter.org/2012/06/miracles-of-baba/



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