愛があれば、人は神・・・ | ||
|
||
シャロン サンドワイズさんは2009年のレディースデイ(婦人の日)にスワミのご臨席される中、スピーチをする機会に恵まれました。シャロンさんは演壇に上がり、習わしに従って、神聖な祝福を頂くために バガヴァンの元へ行きました。そして、その至福の瞬間に、バガヴァンにお捧げするはずであったバラの花を捧げないで戻って来ました。マイクのところまで来て自分の失態に気付き、慌ててバガヴァンのところに戻り、お詫びの気持ちと共に、微笑んでその花を捧げました。この記事は、神に対する汚れのない愛の流れです。 シャロンさんはバガヴァンとのインタビューにおいて、サンドワイズ家の面々とかわされたバガヴァンとの会話に見え隠れする、スワミの愛について語りました。(訳注:シャロンさんは『聖者と精神科医』の著者サミュエル サンドワイズ氏の夫人) 心からの謙虚さと愛を持って、私たちの愛するサイ ババ様の聖なる御足にご挨拶申し上げます。 尊敬する年長者の皆様、兄弟姉妹の皆様、そして、愛する学生さんたち、 私は、皆様の前に立ってお話しすることを光栄に思うと共に、過分な栄誉を授かったことを強く感じています。そして、愛に満ちた慈愛にたいし、サイ ババ様に心からの感謝を捧げたいと思います。 ババ、あなたの愛に感謝します。この、母性の尊厳と女性の勇気と慈愛と、目を見張るような能力を祝う、華やいだ、神聖な、意味深い日に感謝します。 スワミ、私の言葉を通じてあなたの神聖な愛が伝わりますようにお祈り致します。 最近、夫と私は私たちの感謝の気持ちを表そうと試みました。「ババ、あなたは常に他者へ奉仕をされています。どうすれば、私たちはあなたをお助けすることができるでしょう? 」ババは微笑まれて、「私はあなたたちの助けは要りません。あなたはあなたの夫を助け、彼はあなたを助けなさい。あなたたちは一つです。そして、すべての人を助けなさい」と言われました。「でも、ババ」私たちは泣きつきました。「私たちはあなたをとても愛しています! 」ババは、「そして、私はあなたたちをもっと愛しています! 」とお答えになりました。 どうすればこの神聖な愛を理解することができるのでしょう? この神聖な愛は非常に魅力的です。この愛は、世界のほとんどの国と宗教から私たちをここへ導きました。私たちは皆、自分の国を、宗教を、家族の習慣を、民族を愛しています。にもかかわらず、私たちは皆、同じ、あるものに飢えています。私たちは皆、平安を求めています。私たちは皆、愛を欲し、愛されることを望んでいます。 ある時、私は夫と共に大きなグループと一緒にインタビューを受けることができました。ババは先ず、「あなたたちはどこから来たのですか? 」と聞くことから始められました。答えは「ロシアです」でした。スワミは部屋の中のすべての人に尋ねられました。そして、スワミはいたずらっぽく私に、「あなたはロシアから来たのですか?」と聞かれました。私は「いいえ、ババ」と答えました。−しかし、私はそこで気がつきました。「ああ、でも私の祖父母はロシアから来ました」 ババはやさしく微笑まれ、「繋がりがわかるでしょう? すべては繋がっているのです。すべては一つです」と言われました。 一目見ただけでは、ロシアとアメリカは遠く離れているように見えます。にもかかわらず、宇宙の広大さと比較するとその距離は縮まります。私たちは皆、母なる地球に住んでいます。私たちは偉大な山々と広大な海を分かち合っています。私たちはお互いに責任があります。工場が有毒なガスを大気に噴出すると、あらゆる場所の人々が苦しみます。しかし、私たちが声を一つにして、万物の善のために愛と仕事を捧げるとき、宇宙が喜ぶのを聞くことができます! 三十七年前、私は他の多くの人と同じでした。私は人生を不安に思い、死を恐れ、子どもたちのことを心配し、ペットのことを心配していました。外面的には笑顔を作っていても、内心は悲しみと恐れに満ち、無意味に見える宇宙に直面していました。 幸いなことに、私はサミュエルと結婚しました。彼は人生の意義を常に探求していました。1972年に、サム(サミュエルの略称)は神を求めてインドに行き、一ヶ月後に変貌を遂げて帰ってきました。サムは「神はサイババの姿をとって地球上におられる。君は神で、私も神だ。すべては神なのだ! 僕らの人生は今から永遠に変わるよ」と言いました。サムは一体何を言っているのでしょう? サイ ババとは誰なのでしょう? これからどうなるのでしょう? 私は混乱して恐怖に苛まれました。 覚えておいて頂きたいのは、これは、インターネットができる以前の「暗黒の時代」にあった、1972年のことです。今では、ボタンをクリックすると即座に素晴らしいラジオサイに繋がり、ババ様の御言葉を聞くことができます。しかし、1972年には、サイ ババに関する情報を得るのは容易ではありませんでした。特に西洋の国々では。 私は、最初の旅の後、サミュエルを詳しく観察していました。サムは本当に、より幸せに、より穏やかに、より平安に満ち、より忍耐強く、そして、何にもまして、より愛に満ちて変貌しました! (もちろん、彼は常に愛に満ちた人で、更にその愛が増しただけですが…) 私は目を見張りました。人はこれほど急激に変わるものでしょうか? 私も、平安が欲しいです。私も、神を信じたいです! 数ヶ月経って、私は夫と共にインドへ向う飛行機に乗っていました。ババは私を絶望の人生から救ってくださいました。ババは私たちの家族に神聖さと喜びをもたらしてくださいました。 サイ ババは私たちの生活の中に生きています。ババは私たち一人ひとりのすべてをご存知で、愛してくださっています。ババは私たちのハートの中に愛として宿っています。そして、愛こそは終わることなく続くものです! 夫と私は、あなたたちは単なる肉体ではない----あなたたちは神そのものだ。あなたたちは純粋な愛だ。強くなりなさい。ライオンのように勇敢で恐れを知らぬものになりなさい。自分の良心に従いなさい、神聖な考えを持ちなさい、良い行いをしなさい、良い仲間を求めなさい、あなたたちはつまずいたり転んだりするかもしれない、でも、困難はあなたたちの先生です。あなたたちの愛するサイ ババ様があなたたちの側にいて下さる。ババに話しなさい。ババはあなた方の心の中に愛としておられるのよ!----と娘たちに告げることに緊張を覚えました。 子どもたちには話すだけでは充分ではありませんでした。彼女たちは偽善的行為には敏感で、すぐに見抜きます。私たちは良い手本にならなければなりません。そして、思いと言葉と行動を一つにすることを示さなければなりません。もし、自分たちが怒鳴りあっていたら、どうして子どもたちに優しく話しなさいと言えるでしょう? 私たちは、ピカピカになるまで自ら実践し、磨きをかけなければなりません。今からお伝えするのはそのことについての小さな例です。 夫がインドから帰って来たとき、彼は直ちに菜食を始めました。これは、肉のない食事は栄養が不足していると考えるアメリカでは稀なことでした。夫が私の作った食事を拒むので、最初、私は気分を害しました。しかし、一、二ヶ月が経過する間に、私は急に、今まで自分は動物を食べていたということに気がつき、直ちに菜食をするようになりました! しかし、四人の幼い娘たちにどのようにしてそのような過激な変化を押し付けることができるでしょう? ババ様は、自分はソース(源)であってフォース(圧力)ではない、と言われます。そこで私たちは娘たちに、家では今後、肉は食べないことにした、でも家以外では食べても良い、と伝えました。 しかし、ある日、当時7歳くらいだった双子の娘たちが、「お母さん、お父さん、私たち動物が大好きなの。動物たちを食べたくない」と言いました。下の妹たちも「私たちも動物たちを食べたくない!!」と声を揃えて言いました。考えてみてください。7歳の子どもたちです。そして、その子たちがすべての命は神聖なものだとわかる純粋さを持っていたのです。 この小さな例は、幾つかの要点を示しています。先ず、私たちが手本になれば他の人たちもそれに続くこと。第二に、私たちは皆、内に真理を持ち備えていること。そして、両親と教師たちにとっては子どもたちにその真理の開花を助けることが責務であること。三つ目のポイントは、世俗的な生活は霊的な生活と切り離されているものではないこと、です。すべての行動に愛が注ぎ込まれている時、すべてのものは神聖になるのです。そして、それは食習慣も例外ではありません。 私たちは世界の状況に心を痛めています。私たちは、子どもたちが安全で幸せでいて欲しいと願っています。それにも関わらず、貪欲と不和をあらゆる所で目にします。 一年前に私たちは「ババ、世界は困難に陥っています」と私たちの心配をサイ ババ様に訴えました。 ババ様は、 「いいえ、違います。世界は大丈夫です。人の心が問題なのです」とおっしゃいました。 「ババ、学校のことはどうしたら良いでしょう?」 ババ様は、 「どの学校も同じです。あなたたちは子どもたちと話し合い、子どもたちが何を考えているのか見つけなくてはなりません。あなた方は子どもたちの心に何が起こっているか、常に把握できているわけではないのです」 ババ様は、良いコミュニケーション、お互いを尊重したコミュニケーションの重要性を思い出させてくださいました。ババ様は「先ず聞きなさい。理解するように務め、そして修正して、歩み寄りなさい。そうすることにより一体性を得ることができます」とおっしゃいました。 ババ様がそう話されたとき、突然、私の心に、神の存在なしで世界はどこへ行くのだろう??という気持ちがわきました。 ババ様は私の想念を遮られ、力強い真剣な声で、「そうです。もし私がいなければ、すべては滅びるでしょう! 」と言われました。 夫と私はスワミの急を要した言葉に身震いしました。 神ご自身が、私たちを私たち自身から救うために来られたのです! 長年、私はババ様に「もっと何かできることはありますか?」と伺って来ました。 ババ様は 「そう、もっと働けるように、私が力と強さと祝福をあげましょう」と答えられました。 その後、ババ様は「家庭と家族」と言われました。 今日、婦人の日に、家庭が人生の基盤であることを宣言します! 調和と平安とお互いの愛があれば、神はそこに存在し、世界は幸せになります! 私たちは皆、私たちの神の家族という一つの家族の一員です。 私たちがすべての家族に愛をもって仕える時、私たちの人生は神聖なものとなります。 私たちが正義を守る時、私たちの人生は正当化されます。 私たちが世界の苦しんでいる女性たちを支援する時、私たちの人生に威厳が備わります。 私たちが母なる大地を保護する時、私たちの人生は浄化されます。 そして、私たちがすべてを神に捧げた時、私たちの人生は栄光に満ちます。 今日は喜ばしい日です。 今日、私たちは神の栄光をたたえて恍惚のダンスを踊っています。 今日、私たちは共に祈ります。 「ババ、私たちをお側に置いてください。決して手放さないでください!」と。 「あなたの恩寵を勝ち取り、あなたの至福となれますよう、力と強さと祝福をお与えください」 私たちは皆、あなたを愛しています。 ありがとうございました。そして、サイ ラム! 「サマスタ ローカーハ スキノー バヴァントゥ」
Prashanti Reporter, May 29th, 2012
|
(C) 2010 Sathya Sai Organization Japan