ブログ 2018年

2018年間の振り返りと大祓詞

2018年12月15日(土)

2018年締めくくりの定例活動として、一年間の活動を振り返り、来年の計画を話し合いました。毎回実施していたスタディーサークルのテーマと、紹介された資料や体験談を読み上げました。時々紹介していたStudents of SaiというYou tubeチャンネルのサイの学生の体験談は、印象に残るものがたくさんあり、日々の生活にまでよい影響を与えてくれました。6月に開催された関東地域主催ガーヤトリーキャンプは、大きな節目として多くの参加者がよい感想と体験を持っていました。そして御降誕祭とアカンダバジャンも東京センターと合同で開催させていただき、関東地域の皆様と共に特別な活動を捧げることができたことが大変貴重な経験となりました。一方で、埼玉センターのメンバーでクリシュナの朗読劇を捧げたことは大きな挑戦でした。初めて劇をするメンバーも多く練習のために熱心に集まり、よい準備期間をもつことができました。来年の計画としては、サイ文献を共に深く学び、御教え発表会とスタディーサークルを組み合わせたプログラムを作って3月の記念祭に捧げる案、毎年恒例となってきた5月のバジャン・楽器練習ワークショップを来年も開催する案などが出されました。

バジャン練習では、バジャンチューターの音源を使ったり、ツインリードのバジャンで声を合わせるためにメロディ楽器なしで練習したりしました。また、発声練習をしながら自分の出せる声の範囲を確認してメモを取りました。何年も練習してきた曲もあらためて曲のキーを変えながら、最高音の高さと自分が出せる声の範囲を考えて練習しました。最終的には声を出すことができたキーから1音下げて、心を込めて楽しく歌うことを意識して本番に臨みました。練習のポイントとその日に得られたものが明確に感じられると、毎回のバジャン練習が充実すると感じました。

ヴェーダクラブでは、今年学習したヴェーダを唱えた後、特別プログラムを行いました。12月31日は年越しの祓という神道における祭日で、大祓詞(おおはらえのことば)という祝詞が奏上されます。日本全体を祓う1年に2回ある大祓の一つです。神道における罪穢れ・祓の霊的意義と、サイの御教えの共通点を視点に学びました。罪は人間本来の光を「包む身」である、穢れは悪いものではなく「気枯れ」であり、元気がなくなっている状態であるという説が紹介されました。アートマの光が、エゴや無知や環境などにより包まれてしまうことが罪であり、元気や愛が不足している状態が穢れであるという考え方は、一般的な罪と穢れの印象とは異なり心に残りました。それを祓ってくれる「はらい」は、大和言葉では「命がたくさん生まれる」という意味であるという説も紹介されました。北風と太陽の物語に例えると、罪穢れを風で吹き飛ばすのではなく、太陽の光が愛と命を生み出すと考えることができます。人生におけるさまざまな障害と戦うのではなく、愛で一つになることが霊性修行であると感じました。締めくくりにテキストを見ながら大祓詞を奏上しました。この祝詞は日本で最も古い祝詞の一つであり、その起源はさまざまな説があるようですが、約千年以上前に天から聴かれたものであるという説もあるそうです。天啓経典であるヴェーダとの共通性が印象に残り、「日本のガーヤトリーマントラ」のように感じられました。初めての人でも唱えることができるのは、自分が日本人であることを実感させてくれました。

今年一年間さまざまな活動を捧げることができ、来年に向けて希望を胸に締めくくることができたことを、サットサングの皆様とスワミに感謝いたします。サイラム。

2018年12月16日ブログのカテゴリー:2018

平日夜のディーパーヴァリープログラム

2018年11月7日(水)

ディーパーヴァリー プログラムを開催しました。埼玉センターでは、祭りの当日に関東地域の皆様と共に祭りを祝いたいと考え、年に数回平日の夜にサットサングを開いています。今回も仕事の後に遠くから参加してくださった方がおられ、大変うれしく思いました。また、当日に仕事で起こったすばらしい体験談をお話くださり、神の愛が帰依者一人ひとりを通して社会に広がっていることを実感しました。仕事における困難な事例に対しては、神の愛こそがもっとも大きな変化をもたらす根本的な解決策になります。「手は社会の中に、頭は森の中に」という御言葉を学ぶことができました。

週末には、東京センターでアカンダバジャンが開催されるため、バジャン練習を中心に行いました。家で繰り返し練習してきたキールタン(一人で歌う神の賛歌)は、センターでサンキールタン(皆で歌う神の賛歌)になります。日々のサーダナが、センターでのサットサングにつながることは、日本の社会におけるサイセンターの意義を実感させてくれます。東京センターでは、リードをする曲の名前を紙に書いてボードセヴァの方に渡すという流れになっています。練習した曲名とはじめの音のリストを作っておくと、当日のバジャン中に紙を書かずにバジャンに集中することができ、はじめの音を書いておけば自分の音域と参加者の音域にあったキーを選んでバジャンを歌うことができます。参加者の人数が少ない時や女性が多いときは、半音キーを下げるなど調整をすることもできました。今回は何人かのメンバーでこのリストを作り、活用することができました。そのバジャンの最高の音と最低の音も調べておくと、キーを選ぶのに役立てることができました。

11月は、アカンダバジャンの準備をすることで1年間のバジャン練習の軌跡を振り返ることができ、参加することでバジャンへの新たな目標をもつことができます。そして、御降誕祭に向けて熱意をもってつき進むことができます。世間のカレンダーとは違いますが、サーダナカレンダーの年末年始であるように感じます。

「カーラシチャ ナーラーヤナハ」 時間なる神に感謝をこめて。

2018年11月07日ブログのカテゴリー:2018

スタディーサークル「神と人間と自然」

2018年10月13日(土)

ナヴァラートリー プログラムを開催しました。ヴェーダ クラブでは、ナーラーヤナ ウパニシャッドの前半を練習しました。特に言葉をはさまず、ヴェーダをシルティでひたすらに繰り返し唱える時間は、究極的にシンプルで、この上なく力強い時間です。その後に、今までに学習したすべてのヴェーダを声高らかに皆で唱えた時間は、本当にありがたく楽しい時間でした。

スタディーサークルでは、ナヴァラートリーの御講話から「神と人間と自然」をテーマに話し合いました。神の恩寵を手に入れるためには、人間は最初にプラクリティ・自然を礼拝しなくてはいけないという御言葉を読み、自分自身と自然と神の関係について意見を出し合いました。

バジャン練習では、ヒンディ バジャンを二人のリードで練習しました。マンディールで二人のリードが息をぴったりと合わせて歌っているように、声と心を合わせられるように練習しました。マンディール バジャンの録音を聞きながら、細かいメロディーとリズムを確認して歌いました。また、以前から練習したいと考えていたサルヴァ ダルマ プラールタナーと日本語アーラティを、特にリズムに注意して練習しました。以前、マンディール バジャン シンガーの方々が来日された時に、東京センターで開催されたサットサングで聞いたサルヴァ ダルマ プラールタナーの優しく、甘い歌声が心に深く残っていました。最もたくさんの神の御名を唱えることができるサルヴァ ダルマ プラールタナーと、最もたくさん歌ってきたアーラティを練習することができ、非常に意義深い時間となりました。アーラティの最後の「ジェイ ボーロー」の部分も二人のリードの声の合わせ方や、ハーモニウムの音の出し方などを練習しました。言葉とリズムが難しく、一人では緊張する部分ですが、二人で歌うととても楽しく、心を込めて歌うことができた気がしました。

定例会の終了後にも、残ったメンバーでバジャン練習を楽しく、リラックスした雰囲気で行うことができました。不思議なことですが、このようなその場で始まるバジャンは、とても素直で楽しく、また力強くなる気がします。純粋な気持ちでバジャンに取り組むことの大切さを思い出すよい機会になりました。

ヴェーダも、バジャンも、アーラティも、スタディーサークルも、日本全国において定例会で毎回開催されています。しかし、それらは積み重ねられた練習や先人の研究の成果の上にあるものであり、日本において他では絶対に得られない貴重な機会であることを深く実感しました。いつもより参加者数が少ない日であっても、より深い学びを与えてくださるスワミに感謝いたします。サイラム。

2018年10月13日ブログのカテゴリー:2018

スタディーサークルを楽しく活性化させるグループワーク

2018年9月1日(土)

クリシュナジャンマシタミー特別プログラムを、いつもより時間を拡大して開催しました。ヴェーダクラブでは、ヴィシュヌ神の化身であるクリシュナの降誕祭ということで、ヴィシュヌ ガーヤトリーマントラを練習しました。聞きなれた言葉も含まれている2行ほどのヴェーダですが、難しい発音もあり、繰り返し唱えました。

その後、先日の関東サイユースの活動でも紹介されていた、スタディーサークルを楽しく活性化させるグループワークを10分ほど行いました。「最近食べたおいしい食べ物」から「好きな御言葉」までいくつかの質問を、ゲーム性のある方法で発表しました。そしてその後、クリシュナはドワーパラユガに愛と平安を育むために化身したという御講話を紹介して、スタディーサークル「愛と平安」を1時間15分行いました。

特に平安についていろいろな視点からの意見が出ました。肉体を去る瞬間にこの「平安」を感じることが目標である、たった今唱えたヴェーダの後の静寂にそれを感じた、平安は騒音や忙しさにあふれている現代社会と対照的なものであり一般的にはあまり認識されていない概念とも言える、夜明け前の大自然の中や海の波から聞こえるオームの音にそれを感じる、自分の苦しみへの理解・共鳴を他者から得らると大きな安心を得られるなどの話がありました。どれだけ自分を攻撃、避難する相手に対しても、深いところで相手の幸せを願う平安な心があるという発見や、苦しいときにはスワミにひたすら話しかけて神にしがみつくという態度、どんな出来事でも自分にとってよいことであると思う態度について、多くの苦しい体験を経て自然に感じるようになったという体験談がありました。このような体験談を本人から聞くことができるのが、サットサングで一番啓発される瞬間です。それぞれの人生がそれぞれの人のメッセージになり、その愛のメッセージを広げてくれていると感じました。

クリシュナの物語を描いた絵がたくさん紹介され、祭壇にクリシュナの写真を飾り、バジャンとアーラティが捧げられました。

2018年09月01日ブログのカテゴリー:2018

山の日特別プログラム

2018年8月11日(祝日)

山の日特別サットサングを開催しました。テーマ「愛を広げる」~家庭に、社会に広げるために~で、ゲストをお迎えしました。関東地域から多くの方が参加してくださり、30名以上のサットサングとなりました。

はじめに埼玉センターでは恒例のバジャン・楽器練習を行いました。タンバリンやターラムをたくさん用意し、それぞれ楽器やバジャンリードの練習をしました。いろいろな楽器のリズムを合わせて、バジャンの歌を乗せると、多様性の中の一体性が音として感じることができます。スワミが手で拍子をとってくださっていることをイメージして、一緒に止まったりアクセントを付けたりしました。はじめてドーラクをたたいたという男性の力強い音が、皆に元気を与えてくれました。

ゲストスピーチでは、長い間スワミと共に歩んできた人生の出来事と気づきを、率直な言葉で語ってくださいました。途中、家族やサイセンターの懐かしい写真も見せてくださり、歩んできた歴史の深さを感じることができました。何を行うにも、「意図が純粋か、愛があるのか、平安をもたらしているか」という問いにより、日常生活におけるサーダナの方向性を確かめることができることを知りました。山ほどのエゴに向き合い、どれだけ困難があってもスワミと対話を続けて、家族と共に歩き続けてきたという人生のメッセージをはっきりと感じることができました。

スタディーサークルでは、男女に分かれて3グループで行いました。埼玉センターでは、ヴェーダやバジャンなどをテーマに大きな会場でサットサングを開催してきましたが、今回は、スタディーサークルをメインに考えていました。スタディーサークルに参加したくて多くの人が集い、神とのつながりを深められることを願っていました。当日は、ゲストとしてお招きするような方がたくさん参加してくださり、豪華なスタディーサークルとなりました。

文化祭プログラムは、朗読劇「カルシャティ イティ クリシュナ 魅了する者クリシュナ」を埼玉センターが担当し、クリシュナの御名を歌うディヴォーショナルソングを埼玉センターとユースで協力して捧げました。埼玉センターのメンバーの多くが初めて劇に挑戦しました。特別練習日として木曜日に集まり、劇の練習とバジャン練習をしました。木曜日が楽しみで、全員で作り上げる喜びにあふれる準備期間となりました。劇は、小学生か中学生の時以来ではないかという声も多く聞かれ、とても新鮮でした。練習をする度に台詞の雰囲気が大きく変わりました。子どものころのクリシュナとスワミのエピソードを交互に紹介する内容で、初めて聞くエピソードが多くありました。映像は、クリシュナの美しい絵と、スワミが若いころの白黒の写真をたくさん使用しました。神と帰依者がさまざまなエピソードを通じて絆を深めていく様は、神がいつも見守ってくださっていることを教えてくれます。まぶたが目を守るようにいつでも、神は人を守ってくださるのです。最後の言葉は以下の御言葉でした。

宇宙至高神についてのみ考え神の化身の甘美な物語を聞きなさい。物語を何千人もの人が聞くのは珍しいことではありません。しかし英知を得ることができるのは、聞いた話を完全に信じた人のみなのです。信念によって心は清められるのです。

「カルシャティ・イティ・クリシュナ--魅了する者クリシュナ」クリシュナは皆を引きつける至高の力をもっています。こうした魅惑する力はすべての人の中にあるのです。すべての人がクリシュナであり、スワミです。すべての人の中に神の愛があり、その愛は広がるのです。

参加者からの感想です。
朗読劇では、担当になったところに自分への特別な意味があるということを聞き、実感することができました。ラーマの帰依者シャバリやゴーピーたちの神への愛、クリシュナへの愛の感覚に全てを忘れてバナナの皮を捧げてしまったというエピソードについて、どのように深い至福なんだろうと、憧れのような思いを感じています。私にとって、神への愛を深めるということが今とても必要なのではないかと、思い至りました。

また、役になりきって演技することで、自分の殻(エゴ)を破ることが少しできたのかもしれません。こんなに下手でいいのかなと思うところもありましたが、自分の下手さも受け入れ、それでも皆さまの前で表現する場をいただけることに感謝して、上手い下手ではなくできる限りのことをしようと思いました。これは、バジャンに関しても同じ思いです。そして、有島さんご夫妻のお話が、とてもとても心に響きました。奥様のお話にありました、純粋な意図で、愛からできているのかということ、ご主人様のお話にありました、日常の一つ一つの行為を全て神へお捧げする、実感していくということ。家に帰ってから、そのことを強く意識するようになり、全ての行為を神にお捧げすることを試みています。すると、丁寧に物を扱い、きれいに洗濯物をたたみ、、心が満たされ、喜んでいるような感覚を感じるようになりました。日々の家事を礼拝に、実践しようと思います。そして、全ての行為が、純粋な意図からのものなのかと、奥様のように、いつも自分に問うようにしようと思いました。そう思うと、家族に対する行動も、これは自分のエゴで言ってるなとか、今のは純粋だったかも、など、チェックできる基準がはっきりしたように感じます。これを実践して、神様への愛を深めていけたらと思います。

9月のクリシュナジャンマシタミーに向けて、クリシュナとスワミの神の化身の物語を学び、伝える機会となりました。そして私たちと神をつなぐ「愛」を、家族に、社会に広げていきます。広げれば広げるほど、神との愛が深まります。ゲストの方をはじめ、関東地域の多くの方々に支えられ、今回もサットサングを捧げることができました。終了後には、埼玉センターのメンバーが分担して捧げた食事をプラサーダムとしていただきました。この時間はいつも一番にぎわい、また勉強にもなります。いつも見守ってくださるスワミと皆様に、心より感謝申し上げます。サイラム。

 

2018年08月12日ブログのカテゴリー:2018

ガーヤトリーマントラ

2018年7月21日(土)

初めてサイセンターに参加された方がおられました。ガーヤトリーマントラに興味をもっておられ事前にメールで連絡をいただいていたので、ヴェーダクラブではガーヤトリーマントラの練習をしました。先月に静岡で開催されたガーヤトリーキャンプで学習した内容を、さっそく分かち合う機会をいただきました。地方のサイセンター・グループは、少人数で活動をしていることが多いですが、このように参加者に合わせてプログラムを実施することで、地方のよさを生かしたいと思いました。

現代社会にあふれるストレスや困難の中で救いをもとめている人々が、ガーヤトリーマントラと出会うことでどれほど人生が大きく変化するのでしょうか。神様の意思なくしては、木の葉一枚も落ちません。サイセンターに参加して、スワミが唱えるガーヤトリーマントラと出会うという幸運は、何代も前の人生から積み重ねてきたよい行いが花開いた瞬間なのだと感じました。このドラマチックな場面に居合わせることができるということもまた、限りない恩寵であり、スワミの道具として働かせていただくチャンスなのだと思いました。

ヴェーダ チャンティングでは、この数年間練習してきたヴェーダを続けて唱えました。サルヴァ デーヴァター ガーヤトリー マントラは、スワスティで交互に唱えました。同じ調子で繰り返されるヴェーダが繰り返されるたびに力強くなっていくような気がしました。積み重ねてきたヴェーダ学習の日々を思い返すことができました。日本にいながらヴェーダの聖句を学習することができる幸運と、それに対して大きな興味をもつことができる幸運も、神の恩寵なくしては得られないことだと思いました。

バジャン・楽器練習では、ドーラクとタンバリンのリズムでバジャン練習をしました。数年前から開催している楽器練習ワークショップに参加した方が、自宅で練習をしたり、毎週木曜日に何人かで集まってバジャン練習をしたりしていました。みんなのリズムと歌声が集まって一体感を感じる場面がありました。今後も埼玉では、積極的に楽器とバジャン練習を開催したいと思います。

2018年07月21日ブログのカテゴリー:2018

シヴォーパーサナの意味と初めてのバジャンリード

2018年6月16日(土)

ヴェーダクラブでは、シヴォーパーサナを練習しました。シヴァ神のいろいろな御名と属性を讃えた後に、「私はオームで表されるサダーシヴァです」という訳文と「礼拝者が二元から不二一元へと進んだことを象徴します」という解説文が記載されている箇所があり、ここに力を入れて唱えていますという感想が聞かれました。シンプルな構成で力強いこのヴェーダの意味を、さらに深く感じて唱えることができました。

スタディーサークルでは、「神の遍在を感じるとき」について話し合いました。来週開催されるガーヤトリーマントラをテーマにしたサーダナキャンプの準備を通して、日々の生活で神を想い、ガーヤトリーマントラを唱える機会がとても増えているという体験、仕事や生活における困難に出会ったとき、24時間どんなときでもすがることができるのが神を想いながらガーヤトリーマントラを唱えることであり、困難を受け入れて困難に対してではなく自分の内面に向き合うことができるという感想が聞かれました。また日常において、神への信仰なしに困難に向き合っている人の大変さを想うと尊敬すらしてしまうという感想、スワミと出会ったことで最も変化したことは困難をポジティブに受け入れることができるようになったということであるという感想、出会う人々が自分の一部であるように感じるという体験、食事のにおいや周りにあるすべての環境が神の愛のプレゼントのように感じたという体験などが発表されました。インドでスワミに出会ったことがある方と、出会ったことがない方などいろいろな立場の方々が率直に意見を交換したり質問をし合ったりすることができ、今日すべての帰依者に共通する、神を内面に求めることの意義を再確認することができました。また、様々なサーダナを通して神の遍在を感じることに加えて、奉仕活動や文化祭を共に作り上げるなどの活動を通して、神を共に感じたいという今後の目標も発表されました。

バジャン練習では、はじめてバジャンをリードされる方が3名おられました。先月の定例会以降、毎週木曜日に集まって、手拍子のみでバジャン練習をされていたということでした。初めていろいろな楽器と共にマイクを使って歌われ、とても力強く、かつ優しいバジャンとなりました。初めてバジャンを歌った日のことを思い出し、初心に帰ることができました。

神を想い、共に神のことを話し合い、共に御名を唱えることができるというサットサングの機会が、自分たちが住む地域にあるという恩寵を、定例活動のたびに思い出して感謝いたします。サイラム。

2018年06月16日ブログのカテゴリー:2018

バジャン・楽器練習ワークショップ

2018年5月4日(祝日)

ゴールデンウイークに、桶川市でバジャン・楽器練習ワークショップを開催しました。2016年から継続して開催しており、今年は昨年に引き続きマンディール バジャン グループに所属しているサイの学生の方をお招きして、ターラムとタンバリンの演奏方法をはじめ、バジャンについていろいろなお話を伺いました。

初めにタンバリンの基本的なたたき方として、手をパタパタと動かしながらたたく方法を、分かりやすくシンプルなリズムで教えてもらいました。20個以上のタンバリンが集まり、子どもから大人まで一緒に練習して、迫力がありました。毎回、初めて参加する方が多いのですが、開催するごとに初めての参加者の方が上達するスピードが早くなり、驚くばかりです。ヴェーダの学習でも同様なことが見られますが、今までに練習していた経験は、練習した本人だけでなく、その後に初めて参加する人にも受け継がれるように思います。ヴェーダも、バジャンも、スタディーサークルも、集団で共に学ぶ場面で起きる魔法だと感じます。

質疑応答では、いろいろな質問が出ました。バジャンが始まる時のタンバリンの入り方についての質問では、「リズムをキャッチできるタイミング」という言葉がありました。リードが意図しているリズムをキャッチすることの大切さと、二番に入る前にはリードがリズムを上げやすいようにするということも説明されました。リズムを上げやすくすることと、リズムを無理に上げてしまうことの違いは大きいと感じました。

タンバリンがどれくらい上達したらバジャンで演奏してよいかという質問に対しては、一定のリズムを保つことができるという目安がありました。飾りがたくさんあるけれどリズムが不安定なたたき方よりも、シンプルなたたき方でも一定のリズムを保つことが大切であるという言葉が印象に残りました。楽器演奏がエゴを大きくしてしまうのではなく、セヴァになることが目標だと感じました。また、リズムが安定していても、ドンとたたく一拍目を間違えやすいという実例が挙がり、それに対する工夫を具体的にアドバイスしてもらいました。

後半のセッションでは、タンバリンの練習ワークシートが紹介され、難しいたたき方にスモールステップで少しずつ挑戦しました。初級から4段階、19のステップをできたらチェックするシートです。タンバリンの持ち方から、日本語バジャンに合わせやすい基本のたたき方、ヒンディバジャンで合わせやすいたたき方、3拍子の日本語バジャン、8分の6拍子のヒンディバジャンの合わせ方、2番に入る前にしめくくるリズム、32分音符のたたき方まで、実際に見ながら練習をしました。初めて練習した方にとっては、難しい内容もありましたが、今後の目標が明確になりました。お手本をスマートフォンで録画をしている方がたくさんいました。今後、資料と動画をホームページにアップすれば、参加できなかった方とも学びを共有しやすいと考えました。

リードで歌っている時に、リズム隊とテンポがうまく合わない場面について質問がありました。リードがリズムを一定にするためだけでなく、そのリズムを楽器隊に知らせる方法として、ひざをたたきながら歌うという具体的なアドバイスをいただきました。マンディールバジャンの映像でもしばしば見られるこの歌い方の意義がよく分かりました。

プラサーダムの夕食をいただきながら、ヒンディ バジャンのラーガについて詳しい質問をしていている方がいたり、楽器のたたき方を教えてもらっている人がいたり、仲間同士で練習し合っている人がいたり、最後まで活発な場となりました。今後も継続して開催していく計画と、埼玉では毎月の定例活動でいつでも楽器練習ができるようにする計画が発表されました。年に数回利用している大きな会場での特別プログラムということで、関東地域の方々だけでなく、関西の方も参加してくださり、28名の方と共に学び捧げることができました。同じ会場での特別プログラムを、次回は8月11日の山の日に開催する予定で、今後内容を企画していきたいと思います。いろいろな所に出かけて疲れてしまいがちなゴールデンウイークに、この上なく素晴らしいサットサングを与えてくださったスワミと、たくさんの兄弟姉妹の方々に、心より感謝申し上げます。サイラム。

2018年05月04日ブログのカテゴリー:2018

ヴェーダ学習会

2018年4月22(土)

京都でエーカーダシャルッドラパーラーヤナムが開催される吉祥な日に、関東地域でもヴェーダを唱える機会として、ヴェーダ学習会を開催しました。ヴェーダをこれから学習する方にも学びやすい、シヴォーパーサナを唱えました。同じ言葉を繰り返し唱えるこのヴェーダは、シンプルであるため非常に力強く感じます。初めは、テキストを見ないで、短い言葉ずつ唱えました。ヴェーダはシュルティと呼ばれ、聞かれたものという意味があります。聞くことに集中することで、頭が真っ白な状態でヴェーダを味わいながら唱えることができました。

そしてテキストも見ながら、難しい箇所は何度も繰り返し唱えました。ヴェーダには、アヌッシュラヴァという別名もあり、これは連続して聞かれたものという意味です。短い言葉から徐々に唱える部分を長くしながら唱えていると、難しかったヴェーダが、体にしみこんでいくように感じます。そして、一行ずつ唱えたり、2グループに分かれて重ね合うように唱えるスワスティという方法で唱えたりしました。ルッドラムと同じくシヴァ神を讃えるヴェーダを集中して唱えることができ、日本にヴェーダが広く長く伝わっていることを実感しました。

3月の記念祭で、ゲストの方にデーヴァナーガリーワークショップを開いていただきました。このワークショップに参加して、ヴェーダやマントラを学ぶ意欲が高まったという感想が聞かれ、デーヴァナーガリー文字でサイラム、サイババと書く練習用ワークシートが紹介されました。また、フードマントラの一語ごとの意味を体で表しながら唱えるワークショップの内容も振り返り、日々の生活の中で「ヴェーダ・マントラを味わう」ことがキーワードとなりました。神様に助けをもとめる場面では、「サイラム」の御名が最初に出てくる、マントラを唱えることは美しい場所に旅行へ行くようなイメージ、マントラは楽しんで宇宙を味わうような感覚、マントラによって習慣が変化することがうれしい、けがをして外出ができなくなったことで神を想う時間が増えて、健康な時よりも幸せが増したなどの意見が聞かれました。

徐々に参加者が増え、最後には11人でバジャンとアーラティを捧げました。

2018年04月22日ブログのカテゴリー:2018

埼玉サイセンターの十六年記念祭

2018/3/31(土)

桜舞う時期に、埼玉サイセンターの十六年記念祭を開催しました。お昼のティータイムサットサングでチャイを飲みながらお話をした後で、本プログラムを始めました。

スタディーサークルのテーマは「愛を広げる」でした。スワミがアシュラムのサルやアリにまで愛を注ぐ姿を帰依者に見せてくださったエピソードから始まり、いろいろな視点で意見が交わされました。気にかける人が家族などから広がっていくと、心が広くなり、自然と地域の方へのあいさつが増えたり、身近な人に優しくなったり世界や動物にまで愛が広がっていくのではないか、愛を広げるには、まず愛される体験や愛されていることに気が付くことが必要だと思う、ネガティブな記憶ばかり引きずっていては愛を広げることは難しく、自分が愛されてきたことに気づき愛の感受性を広げることで愛を広げることができるようになる、相手のそのままを受け入れることで自分との違いを見ることをやめることができるなどの話が聞かれました。昭和天皇陛下のエピソードから、自分のことを顧みずに万人の幸せを祈るという愛の生き方の話や、四つのリーダーのタイプとして、暴力で従わせるタイプ、ルールで従わせるタイプ、従いたいと思わせるタイプ、リーダーの存在を意識させずに幸せでいられるタイプが紹介されました。これにより、愛を広げる人のイメージが膨らみました。スワミが、「愛している」と「好き」の違いについて語ったエピソードや、個人は社会の一部、社会は自然の一部、自然は神の一部という御言葉から、体の一部である爪が自分の体を傷つけないように、自然の一部である人間は自然を傷つけずに自然の一部であることを認識するべきであるというエピソードも紹介されました。最後に、自然の中でヴェーダを唱えていると昆虫が体にとまってきたという体験から、自然との一体感やエネルギーを還元するという視点から、愛を広げることを考える話が聞かれました。

ヴェーダクラブでは、フードマントラの一語一語の意味をヨーガのポーズを参考にして体で表現しながら唱えるというワークショップが行われました。また、フードマントラとして唱えられる部分の前後のバガヴァッド ギーターの詩節の意味についても資料が紹介される予定となりました。

そして、ゲストによるプログラム「デーヴァナーガリー文字入門ワークショップ」が行われました。ヴェーダを学ぶときやインターネットでインドの言葉を調べるときにデーヴァナーガリー文字が読めると便利です。今回は、簡単でわかりやすいデーヴァナーガリー文字の覚え方が紹介されました。例えば、「エー」という文字は、ガネーシャの一本牙が折れた顔に似ており、「エーカダンターヤ」の「エー」と覚えることができました。このような例えが、驚くことにすべての文字に当てはめられており、文字が読めるようになるだけでなく、神様の名前やエピソード、霊的な教えが随所に散りばめられていました。また、「カ」の文字を学んだ後に、カ行のすべての文字を発音するため、カ、カー、キ、キー、ク、クー、クル、ケー、カィ、コー、カゥ、カム、カハとなり、すばらしい発音練習にもなっていました。ヴェーダセミナーでも、ここまで詳しくすべての音を発音することは珍しく、貴重な機会となりました。最後は、デーヴァナーガリー文字を見ながら、サハナーヴァヴァトゥのヴェーダを唱えてしめくくられました。

バジャンとアーラティを捧げた後、夕食をいただきながら多くの方からいろいろな話を伺うことができました。5月には、同じ大きな会場で、楽器・バジャン練習ワークショップを今年も開催する予定が発表され、期待が高まりました。毎月の活動を大切にして、今後も歩んでいきたいと思います。

 


テーマ:「愛を広げる」~日常における愛とヴェーダの実践~

日時:2018/3/31(土)14:00~18:00

(13:30-14:00 ティータイム サットサング)

<プログラム>

・ゲスト紹介 Guest introduction
・スタディーサークル Study cercle
 「愛を広げる」 ~日常における愛とヴェーダの実践~
・ヴェーダ ワークショップ Veda workshop
 「フードマントラの一語ごとの意味とバガヴァッドギーター」
  word by word meaning of Food mantra and Bhagavad Gita
・ゲストワークショップ Workshop by the guest
 「デーヴァナーガリー文字入門ワークショップ」Devanagari skript
・バジャン Bhajan

「デーヴァナーガリー文字入門ワークショップ」

デーヴァナーガリー文字は、ヴェーダなどのサンスクリット語やヒンディー語を表記するときに使われる文字です。ヴェーダを学ぶときやネットでインドの言葉を調べるときにデーヴァナーガリー文字が読めるとなにかと便利です。今回は簡単でわかりやすいデーヴァナーガリー文字の覚え方をご紹介します。

プログラム終了後、夕食の用意があります。

2018年03月31日ブログのカテゴリー:2018

「神の御名を唱える」~ナーマスマラナムとガーヤトリーマントラ~

2018/2/10(土)

今年になってから、定例活動で紹介するエピソードを準備するようにしています。神の栄光に満ちたエピソードの数々は、私たちが知っているような気になっていた知識を、目が覚めるような新鮮さで学びなおす機会を与えてくれます。「今日はセンターに来てよかった」と充実感に包まれて、家に帰ることができるような定例活動を目標にしています。

今回のスタディーサークルのテーマは「神の御名を唱える」~ナーマスマラナムとガーヤトリーマントラ~で、参加者の体験とエピソードを分かち合いました。仕事中や階段を登っている時に絶えず神の御名を唱えている方は、忙しい日々の中でも神の御名をたくさん唱えることができる気づきを、喜びあふれる笑顔で語りました。関東地域で最近開催されているペアレンティングセミナーでの気づきが、日常に影響を与え、スワミの御教えをさらに理解し実践する助けになるという体験談も聞かれました。インタビュールームでスワミの体に触れたことがある方が、今でも常にスワミがそばに寄り添ってくださっている感覚を味わっているというエピソードの紹介は、強く印象に残りました。神への信仰をもったことによって、人生における困難に直面したときに、今までなら選ばなかった困難な道を選ぶようになり、自信と信頼を深めているという体験談も紹介されました。表面的な損得ではなく、心の奥深い部分からの願いに従って、結果を望まずに困難に立ち向かっていくという言葉には、ダルマという価値を深く学びました。一方で、様々なサーダナや祈りを通して少しずつ自分が成長していると言う実感が得られてきているにもかかわらず、ささいな出来事がきっかけで自分の未熟な点に向き合わざるを得なかったという体験は、共感できるものでした。

2004年11月23日の御講話では、マイケルゴールドステイン博士が、プッタパルティから帰る飛行機でハイジャックに巻き込まれ、神の御名をひたすら唱えることによって命が救われたというエピソードがスワミの口から語られました。人生における苦難に立ち向かうことができる力こそが、「霊性の力」であるという御言葉に、日々のサーダナの意義を深く実感しました。また、ガーヤトリーマントラに関するインタビュールームでの驚くべきエピソードや、ガーヤトリーマントラによってサイの学生の兄弟が交通事故の大怪我から救われた体験談が紹介され、あらためてガーヤトリーマントラの力の偉大さを、ナーマスマラナムの視点からも認識することができました。マハーシヴァラートリーを目前に控えた定例活動の日に、神の御名を唱えることの意義をさまざまな体験やエピソードから学ぶことができ、喜びに満ちたサットサングとなりました。

2018年02月10日ブログのカテゴリー:2018

2018年の最初の活動

2018/1/9(祝日)

2018年の最初の活動を行いました。

スタディーサークルのテーマは、「変わりたい自分」で、今年の目標や、霊的な変容をテーマに話し合いました。冬の海の波の音を聞きながらオームを唱えた時に波とオームが一つになるように感じられた体験、インドのスワミの病院であるスーパースペシャリティホスピタルで治療を受けて奇跡的に病気がなくなった体験、日々の家庭生活で苦しみながらも目標をもち奮闘している体験、年末に病気で寝込んでいるときに身の回りの風景が突然まったく異なった世界に見えて物質・心・アートマの世界の精妙さを垣間見た体験など、さまざまな話を本人の言葉で聞くことができました。

 また、二つのエピソードが紹介されました。一つは、ヴィジャヤクマーリ著「アンニャターシャラナムナースティ」という本に書かれている、スワミの周りに限られた人しかいなかった昔の体験談です。著者がスワミと過ごした日常は次のようなものでした。

朝4時ごろに起きてスワミの部屋の前でスップラバータムを歌い、スワミがお目覚めになるとバジャンを歌ったり、物語を朗読したりする。8時ごろから昼食を用意したり、スワミを囲んでお話をしたりして過ごし、11時から14時まではバジャンを歌う。15時半まで昼食を食べ、16時ちょうどにはチトラヴァティ川へ行き、願望成就の木の下でバジャンを歌う。スワミは、砂から甘いお菓子や辛い料理を物質化してくださり皆でいただいた。時には、スワミは砂の中に手を入れてジャパマラや神像を取り出し帰依者にプレゼントしてくださった。20時ごろにマンディールに帰るとバジャンを23時ごろまで歌い、夕食を食べて眠るのは夜中の2時過ぎだった。そして4時ごろにはまた起きる。

何と幸せな、贅沢な日々だろうかと、現代の私たちは思います。しかし、神と出会う機会に恵まれずに現代社会の苦しみに耐えながら生活する人生と比べれば、スワミと出会った私たちの人生は、著者と同じようにいつでも神を思い、神の栄光を見たり聞いたりすることができる神の恩寵に満ちた人生です。著者が当時はその価値を分かっていなかったように、私もその価値を分かっていないのではないかと考えました。スワミは、帰依者に必要なものをすべて与えてくださいます。そのことに気づくことが大切なのではないかと思いました。

二つ目のエピソードは、サイの学生の体験談です。インタビュールームでスワミは、「スワミの値段はいくらですか?誰が私を買いますか?」と次々に質問されました。誰も答えることができないでいると、スワミは小さく指を広げられて「これだけの純粋な愛です」とおっしゃったそうです。この質問の前には、インドで広範囲の地域に清潔な飲み水を提供した「恵みの水プロジェクト」の時の知られざるエピソードもあり印象に残りました。帰依者が神のためにできることは何なのかを深く学ぶことができました。

今年も早速、神の愛の物語を聞き、互いの実践と変容を分かち合い、神の御名を共に唱えることができました。サイラム。

2018年01月09日ブログのカテゴリー:2018

インドのメラカヴァッティ村での奉仕と奇跡

インドのタミルナードゥー州メラカヴァッティ村で実際にあった奉仕と奇跡のエピソードが紹介されました。(Radio SaiのHeart 2 Heartの英文記事より) 

 サイババの奉仕団体が、郊外の村まで何十kmも車で移動して訪問し、食料や生活用具などを配布するセヴァを始めました。そこで出会った一人の女性は、20年もの間、両手足が不自由で、ただ一人孤独と苦痛の中で生きていた方でした。奉仕団体は、この女性に支援を続けることを決めました。やがて、その奉仕を見ていた村人たちの心に変化が生まれ、村人たちが互いに競って女性に奉仕をするようになりました。ついに女性の家は、村人が集まる公民館のようになり、バジャン会が開催されることになりました。そして、そのバジャンの最中に、女性の手足に突然、感覚がよみがえりました。女性は感激のあまり、バジャン会場へ行き、踊り出しました。村人はバジャンに熱中していた中、20年間手足が動かず不自由な暮らしをしていた女性が踊っている姿を見たのです。

 この話を聞いた後、参加者がそれぞれの体験をもとに、奉仕についての考えを発表したことでさらに学びが深まりました。ある方の意見の要約を紹介します。

 この話で奉仕をしていたのはサイババの奉仕団体でしたが、実はこの女性こそが奉仕をしていたと言うこうともできると思います。女性は、孤独で苦痛にあふれた人生という最も苦しい役割をもち、奉仕団体の人たちに奉仕をする機会を与えました。それにより幸せを得たのは、奉仕団体の人であり村人でした。最後には、最も苦しい役割を担っていた女性に神の恩寵が注がれたのです。奉仕をする者、受け取る者は、どちらも神です。これが無私の奉仕という意味ではないかと思いました。

2018年01月06日ブログのカテゴリー:2018
» 続きを読む