2019年5月4日(祝)第4回バジャン・楽器 練習ワークショップ

2019年5月4日(祝)10連休のゴールデンウイークに、バジャン・楽器 練習ワークショップを開催しました。2016年から毎年開催することができ第四回目を迎えました。ゲストは昨年に続き、サイ大学の学生で日本に帰国中の方に来ていただきました。彼は現在、ブリンダーヴァンのマンディールのバジャングループに所属して、バジャンを捧げているとのことです。関東地域だけでなく、関西の帰依者の方まで、多くの方々が参加されました。

テーマは、ターラとユニティ(リズムと一体性)でした。楽器練習はタンバリンをメインに行いましたが、ターラムやドーラクに挑戦した方もおられ、タブラを普段から習っている子どももいました。普段のバジャンでは見ることはあまりできないゲストの方のタンバリンやターラム、ハーモニウムの演奏を見ながら、四曲のバジャンを歌いました。演奏がよく聞こえるように楽器を少なくしていましたが、躍るような手から生み出されるターラ(リズム)で、バジャンは力強くなりました。その後、グループに分かれて練習したり、初歩のリズムからスモールステップで徐々に複雑になっていくたたき方を教わりながら、バジャンに合わせて演奏したりしました。今回初めて参加した方もいましたが、今まで練習をしてきた人といっしょに練習をすると、驚くほど速く同じように演奏することができるようになる場面が見られました。ヴェーダ学習でも、練習をしてきた人たちと一緒に学ぶと学習がとても速くなるのと同じだと感じました。サットサングの素晴らしさ、そして毎年開催をしてきたことが積み重っていることを実感することができ、感謝で胸がいっぱいでした。

昼食中にもいろいろな話を聞くことができ、積極的に楽器練習をしている方もいました。午後は、再びゲストの方の演奏を見ながらバジャンを四曲歌いました。練習した後にお手本の演奏を見られることは、本当に学ぶことが多く、またバジャン自体が素晴らしい体験となりました。その後、関西から参加されていた方三名に、関西でのバジャンの様子や、神戸センターのバジャンレッスンの様子、日本語バジャンでよく歌われる「おおサイ」が生まれた時のエピソードを作曲した方から伺いました。

そしてゲストスピーチでは、まずテーマのターラとユニティ(リズムと一体性)について分かりやすく実演を交えて説明してくれました。バジャンの三つの要素であるラーガ(メロディ)、ターラ(リズム)、バーヴァ(思い)の説明に加えてターラの重要性を話され、ターラが整うことでバーヴァも高まり、神への愛(バクティ)も大きくなるという言葉がありました。そしてターラは、打楽器だけにあるものではなく、他の様々な楽器や歌の中にもある大事な要素であるという言葉が印象的でした。タンバリンなどの打楽器の練習を通してターラを学ぶことができ、それがバジャン全体の一体性につながっていくという目標をもつことができました。また、インドと日本のバジャンを比較した時に気づくこととして、コーラスの声の大きさがあげられ、バジャンは参加者全員が神様とつながる時間であり、リードの人だけではなく、一人ひとりの参加者がコーラスを熱意と共に大きな声で歌うことが大切だと話がありました。リードをするために一曲を百回練習することの大切さを繰り返し聞いたり意識したりしていましたが、バジャンの意義とコーラスとして歌うことの価値、バジャン全体の一体性という視点から考えることができ、大きな気づきとなりました。神様の御名を心から大きな声で呼ぶことで、神様とつながることができるということを意識して、最後のバジャン九曲を捧げようと、皆で目標を共有しました。最後のバジャンでは、Bro.友はハーモニウムを弾いていましたが、高らかに心から神の御名を呼ぶ歌声が、会場に響いていました。そしてハーモニウムの音を通して、ラーガとターラとバーヴァが全体に広がっていく様子を実感することができました。

今回は開催直前に、数年前から計画していたタンバリンの動画を作成することができました。タンバリンの練習カードと項目に対応した二十二の動画集を埼玉センターのホームページにアップして、事前に練習してからワークショップに参加できるようにしました。また、当日のゲストの方の演奏の動画は何度も見返したい資料であり、楽器を練習している方々と共有したいと感じています。ゲストの方、多くの方々と共に学ぶことができた機会に感謝申し上げます。

 

2019年05月06日|ブログのカテゴリー:2019