霊感を受けたヴェーダの学者

サティア サイ ガヤトリー の 啓示

「サナタナ サラティ」誌 1979年3月号より

 1977年12月24日のクリスマス イヴの夕方のことでした。場所は、バンガロール市近郊のホワイト フィールドにある、ブリンダヴァンのサティア サイ マンディールでのことです。その場に集まっていた聴衆は、サティア サイ大学の学生と教職員、また、そこを訪れていた帰依者たちでした。偉大なヴェーダ学者であった、パンディット ガンディコータ スップラマンニャ シャストリが霊感を受けて、シュリ サティア サイに捧げる神秘の真言である「シュリ サティア サイ ガヤトリー」を発表したのは、光栄なことに、サイババ御自身の臨席しておられる場でのことでした。この真言は、次のようなものでした。

Om  Sa i  I s w a r a a y a  Vi d m a h e

オーム サーイ イシュワラーヤ ヴィドマヘ

Sa t h y a  De v a a y a  Dh e e m a h i 

サッティヤ デーヴァーヤ ディーマヒー

Th a n n a  Sa r v a h  Pr a c h o d a y a a t h

タンナッ サルヴァー プラチョーダヤー(トゥ)

この真言の意味を次に書きます。

「グル(霊性の師)や、シャストラ(天啓経典)や、直接の体験を通じて、私はサイが神御自身であることを知っています。彼はバガヴァン(主なる神)であり、イシュワラ(シヴァ神)であります。私はサイの御姿を一心に瞑想します。彼は真実と神性と宇宙意識の化身であり、様々な世界のすベてに遍満しておられます。かくの如き超越神であるサイパラメシュワラに、私たちの知性が、幸多く正しい働きをするようお導きくださいとお析りを捧げます。私は、この偉大な御姿を瞑想します。」

 このサティア サイ ガヤトリーは、他のガヤトリー同様、ヴェーダのマントラ、すなわち神秘の真言と同格です。それは24の文字を含み、各節8文字から成る3つの節から出来ています。このような構成には、特有の性質が備わっています。マハリシ ヴァラルチの数霊術によれば、マントラのすべての文字の数値の合計は108になります。ですから、108番目の数字の次に来るメール山や、ロザリオや数珠の房によって象徴されるシッディ、すなわち、霊性修行によって得られる超自然的霊力の充分な効果を認識するためには、このマントラは108回唱える必要があります。神の108の御名を唱えることは、人生の目標である神実現をもたらします。すべてのガヤトリー マントラには、それを提唱した預言者、もしくはリシと、そのマントラを司るアディシュターナ デーヴァタ、すなわち、マントラの主体となる神がいます。このマントラは、サティア サイの内的働きかけによって、パンディット シュリガンディコータ スップラマンニャ シャストリの口を通して、シュリ サイババのご臨席の場で表明されました。言うまでもなく、サイババ御自身が、この神秘の呪文、すなわちマントラを司る神であります。


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