青年部
ババ様は『House(家)』を建てるのは易しいが、『Home(家庭)』にしていくのは難しいとおっしゃいます。日本のサイ オーガニゼーションという『家』を『家庭』にしていく責任はあなた方青年の皆さんにかかっています。
1940年、14歳のババ様は私たちに五大道徳をお教えくださいました。五大道徳のすべてを議論する必要はありません。もし、私たちが五大道徳の一つに従うことができれば、他の四つは自動的についてきます。例えば正しい行いを貫くことができる人は、平安をも得ることができるのです。今から7年前にやっと私はこのことを本当に理解することができるようになりました。
今日の大会で、ある人は人生の目的は愛であると話しました。それではどうしたら愛を生み出すことができるでしょうか。愛は市場では売っていません。お金で買うこともできません。どうすれば愛を生み出せるかを考えなさい。
ある人は解脱について話しました。スワミ ヴィヴェーカーナンダの下にたくさんの信者が解脱を求めて集まっていました。それを見た男が「私にも解脱をください」と言いました。スワミは男を川に連れて行き、彼の頭を水の中に押さえ込み、溺れかけさせました。スワミが「水の中にいる間、解脱のことを考えたか?」と尋ねると、男は「死ぬかと思いましたので、考えていませんでした」と答えました。ただ口先で解脱が欲しいと言うのではなく、死にかけているときにも、助かったときにも解脱について考えていること、それが本当に解脱を求めるということです。
ババ様が肉体の姿をとられてこの地上にいらっしゃるのは、あと25年しかないということをよく考えなければなりません。ババ様の御教えと自分自身をどう結び付けていくかを考えていかなければなりません。
人生で大切なことは何でしょう。ババ様は「人体という工房で最も大切なものは呼吸である」とおっしゃいます。呼吸がなければ命はありません。にもかかわらず、私たちは呼吸を無視しています。
1996年6月の御講話でスワミは呼吸について話されました。呼吸は神です。呼吸には24の完璧なリズムがあります。怒りや嫉妬といった感情も呼吸と関係があります。意識の内面を見ることはできません。けれども呼吸を感じることはできます。ただ奉仕だけをしても、愛を分かち合うことはできません。それは呼吸を管理することで初めて体験できるのです。
スワミは私たちに何をしなさいとおっしゃっているのでしょう。二つあります。一つは『節制のプログラム』です。節制の意味は自己犠牲にあります。あなたがお金持ちであろうがなかろうが、無私の心で犠牲を払うとき、それが節制となるのです。そこに満足が生まれ、愛が生まれます。
もう一つは『光明瞑想』です。これは必ず実行してください。自分自身を善いもので満たすのが光明瞑想です。一日中祭壇の前に座る必要はありません。本当に瞑想をしている人には、何をしていても瞑想になるのです。瞑想の成果が上がってくると、悪いものが自然と見えないようになります。それはババ様の恩寵によって起こるのです。そのような善い思いがあれば、言葉と行ないは自動的についてきます。常に善い思いに満ち、穏やかにやさしく話すようになります。それが瞑想の成果です。スワミの御教えの深い意味を理解しなさい。それを日常生活に活かしなさい。神として行動を起こしなさい。
Q:将来、サイのリーダーとなるために最も大切なことは何ですか?
A:一番大切なことは『ガヤトリー マントラ』と『光明瞑想』です。これらを実践していれば、あとはババ様ご自身が直接指示してくださいます。それから『一体性』も大切です。九つの行動規定の中に、「他人の悪口を言ってはならない」というものがあります。それをあなたのモットーとしなさい。
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