バジャン
神の愛と慈悲
「練習に練習を重ねなさい。そうすれば、来年あなた方はもっと上手になっているでしょう」
これがインド花祭り中、アヴァターがバジャン隊メンバーにくださったメッセージでした。完全なるものに向かう道に終わりはありません。永続的かつ定期的に行われる練習によってこそ、センターやグループで帰依のレベルとバジャンの質が向上するのです。このバガヴァン ババの御助言は直接的で明確であります。
1999年5月26日、私たちはサティア サイへの旅に出発しました。約300名の帰依者が東京より出発し、その他200名が関西国際空港に全国各地から集ってまいりました。
そこには顔なじみの者もあれば、面識のない方々もおられました。私たちの使命はみな同じなのですが、顔なじみでないことから、私たちの間に壁ができていました。このような他人行儀は、打ち壊さねばなりませんでした。ところが、飛行機の中でバジャンを歌った時、すべての帰依者の顔は明らかに光り輝く喜びに輝いていたのです。サイの蓮華の御足を訪れることをお許しくださったサイへの感謝の気持ちを、帰依の涙でいっぱいになった目の中に見ることができました。バジャンの力によって全員のハートが一つになったのです。それは忘れられない体験でした。
バジャンのプログラムに関して、私たちは3回分のバジャンを用意していました。仏教国から参加した帰依者で構成されたインターナショナル バジャン、日本人グループバジャン、さらにインド花祭りの御講話の冒頭で歌われた3曲の特別バジャンの3つでした。
インターナショナル バジャン以外は出国前に準備を整え、数ヶ月の間練習に注ぎ込んだ多くの時間を捧げることができました。しかし、インターナショナル バジャンについては何の準備もできなかったのです。十分な練習もせず、アヴァターの御前でバジャンを歌うことなどできるでしょうか? 私たちは、どの国がこのバジャンに参加し、誰が歌うのかさえも知らなかったのです。最善を尽せますようにと祈るのみでした。
スワミのなさり方は最も神秘的です。スワミの神聖なる恩寵により、スリランカ、ネパール、タイ、シンガポール、香港、台湾からの帰依者と日本のバジャン隊メンバーが集まり、27日の夜、バジャン練習が行われました。次々にバジャンを歌っていきました。集まった方々の帰依のレベルは非常に高く、スワミへの愛は大変強かったので、歌うバジャンの一曲一曲に涙が出てくる程でした。私たちはアヴァターの最も偉大な奇跡を目撃することができたのです。民族や地域の異なる人々が神の下に一つとなったということです。私たちは一つとなり、愛という言語で語り合ったのです。3日間連続して練習を重ね、バジャンは神の蓮華の御足に捧げる直前にはより良いものとなっていました。この体験には心踊りました。言うまでもなく、スワミは全員の希望どおり10曲のバジャンを歌い終わるまでずっと玉座に座っておられたのです。
スワミの愛と慈悲は私たちのハートに感動を呼び起こしました。神の御前でバジャンを歌い演奏することは私たちの夢でした。スワミはその夢を叶えてくださっただけでなく、インド花祭りの御講話終了後にも、3曲のバジャンを歌う間中ずっと私たちのおそばにいてくださったのです。私たちは当初3回のバジャンを用意していたのですが、神は恩寵豊かに6回も神の御前でバジャンを歌う機会を与えてくださいました。60曲以上のバジャンを練習し、50人の帰依者がそのバジャンを歌ったのです。それ以上に何を望むと言うのでしょう?
夕方の文化祭では、スワミは終始玉座にお座りになって鑑賞されていました。アルティーが捧げられたエンディングには、通常すぐにお去りになるスワミは、帰依者の間をホールの端から端まで歩かれ、祝福をくださいました。その間、ナラヤナ ナラヤナ オームの箇所が何と9回も歌われたのです。私たちの喜びは計り知れませんでした。
スワミ、私たちを価値あるあなたの道具としてくださいますよう、お祈りいたします。あなたが私たちの生活の細部に渡って存在してくださることに、私たちを大切にしてくださっていることに、そして今回のインド花祭りをあなたの蓮華の御足において祝う機会を与えてくださったことに感謝申し上げます。
ジェイ サイラム
神戸センター 神の道具
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