第5回インド花祭り報告
大いなる慈悲
5月29日〜30日まで、お釈迦様の御降誕をお祝いするインド花祭りが開催されました。インド ホワイトフィールドにて行われたこの祭典は、日本がババ様のもとで主催国となって行うはじめての祭典でした。日本では多くの帰依者が協力して準備を進めてきました。日本からの祭典参加者は最終的に500人となり、飛行機2台に分乗してインドに向かいました。
多くの帰依者の努力と協力により、祭典は非常に素晴らしいものとなりました。スワミもことのほかお喜びのようでした。また海外からの帰依者も、今回の祭典の素晴らしさを賞賛して、日本からの帰依者に声をかける場面も多く見られました。
5月29日(土) 午前
前日よりアシュラム全体が美しく飾り付けられました。門より続く道には提灯が下げられ、ホールはマントラの書かれた折り紙で作られた鶴や桜の花で飾られました。その中をスワミが入ってこられました。日本人帰依者がスワミをお迎えするために飾り付けた中で、スワミのダルシャンをいただけるのは夢のようでした。
ダルシャンの後、スワミは貧しい人に食事を与えるナラヤナセヴァをなさいました。集まった人々に、スワミみずから食事を配られ、人類に模範をお示しになられました。
予定では、この後にレクチャーホールでスワミの御講話をいただき、スワミがホールを去られた後に、仏教帰依者向けのセミナーが開催される予定でした。ところがスワミみずから予定を変更されて、急きょスワミの御前でセミナーが開催されることになりました。スリランカ、日本、タイからの帰依者が講演しました。
午後
午後のダルシャンでは、各仏教国からスワミにバジャンを捧げました。
バジャンの後、スワミのご臨席のもとレクチャーホールで文化祭が開かれました。人格形成教育のドラマ、詩の読誦、アイヌの踊り、和太鼓の演奏、光の芸術、ブッダの劇が帰依者により行われましたが、どれも素晴らしいものでした。
和太鼓の演奏は日本独特のもので、大きな太鼓から繰り出される大きな音にインドの人々も聞き入っていました。スワミも大変喜ばれ、翌日、翌々日とリクエストを出されました。
光の芸術は、暗闇の中で富士山やスワミを光により描くもので、幻想的な雰囲気の中、アンコールの拍手が鳴りやみませんでした。すべての劇が終わるとスワミみずからステージの上にあがられ、観客を喜ばせた出演者を祝福なさいました。ステージの上でスワミは、ネックレスや指輪を出演者にプレゼントされました。
今回の文化祭は、準備期間が短かったにもかかわらず、たいへん完成度が高く、ユニティの中で行われたためスワミもお喜びになられたのだと思います。
5月30日(日) 午前
朝のダルシャンでは、仏教国が仏教の様式でスワミをお迎えいたしました。壇上には仏陀の祭壇と花御堂、桜の木が置かれ、スワミの玉座は大きな蓮の花に包まれました。
日本の青年部の踊りと仏教僧侶に先導されて、スワミはホールに入場されました。仏教僧侶の読経の中、スワミは日本の花祭りの様式に合わせて、花御堂に安置されたブッダの立像に甘茶をかけられました。
スワミが着席されると、心の中の悪に打ち勝つことをテーマにした演劇や、日本に古くから伝わる伝統舞踊が披露されました。前日に引き続き和太鼓演奏が行われ、スワミは演奏者をステージに招くとネックレスをプレゼントなさいました。その後、日本人帰依者からスワミにバジャンを捧げました。
スワミがホールを去られた後、参加者全員が花御堂に安置されたブッダ像に甘茶をかけ、ブッダの生誕をお祝いしました。
午後
午後は、バジャン、各国代表者の講演が行われ、日本からはインド花祭り実行委員会代表世話人のシスター三宅が挨拶をしました。その後、スワミの御講話がありました。
かつて、インドにおいて仏教は徐々に衰退していき、約700年前には発祥の地インドから姿を消してしまいました。仏教が衰退した原因として、仏教僧侶や帰依者が仏教の御教えを守らず、様々な宗派に分かれてお互いに争ったことなどがあげられています。スワミがこうして私たちのために、真の仏教とは何かということを明らかにしてくださるのは、まさしく仏教の復興のためであり、仏教に再び火を灯すものです。御講話の中でスワミは、仏教徒として守るべきことをお話しになりました。御講話の最後には3曲のバジャンを歌われ、集まった仏教徒を祝福なさいました。
アルティの後、ホール前の広場では護摩の儀式が執り行われ、その周りを仏教徒がろうそくを手に行進しました。一つの火からそれぞれのろうそくに火が灯されるのはユニティを象徴していました。
花祭り期間中には、ブッダの教えや日本の伝統文化についての展示が数カ所で行われ、各国の帰依者が熱心に目を通しており、メモを取る姿も多く見受けられました。
翌5月31日(月)には、レクチャーホールに仏教徒が集い、スワミのパダ ナマスカールをいただきました。スワミはすべての帰依者に愛をお配りになられました。この後、スワミはインドのセヴァダルをホールに集め、パダ ナマスカールをお与えになりました。スワミの愛の大きさに、参加者たちは人の喜びを自分の喜びのように感じて喜びました。
最後に、日本人のためのレクチャーが行われ、その後質疑応答が行われました。
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