霊性部
今回ご紹介するスワミの御講話は、1989年7月18日、プッタパルティにおけるグルプールニマ(師に感謝を捧げる満月祭)のメッセージです。
人生の目的
本日この日に注目すべき最も重要なことは、肉体が人間に与えられているのは、正しい行いをするためであるという点です。すべての人が、人生において各自の義務を果たさなければなりません。自らの義務を無視することは罪です。
すべての人が義務を果たすとき、国家は繁栄します。他の人々がいかなることを言ったりしたりしても、それらを気に止めずに、皆さんは自分の義務を果たしなさい。何らかの奉仕活動に携わりなさい。社会奉仕を神への奉仕と見なしなさい。神の愛を勝ち得るためには、そうすることこそが最も容易な道です。
神を愛するための最良の方法は、皆を愛し、皆に仕えることです。それによって、あなたの人生全体が神聖なものとなります。多くの人々が、定期的にプラシャンティ ニラヤムを訪れています。いかなる人であれ、ここで無為に時間を過ごしてはなりません。一人一人が、自分にできる何らかの奉仕に携わるべきです。ここは、ただ食べて眠るだけの場所ではありません。この場所で活発な奉仕活動に携わっていない人は、ここに滞在してはなりません。
このグルプールニマの日を境に、皆さんは奉仕に身を捧げるようにならなければなりません。奉仕を通して人々に対してなすべきことが、実にたくさんあります。奉仕をすることによって、人生を意味のあるものにすることが可能になります。
今日、国家が沈滞しているのは、奉仕をすることを学んでこなかった人々が権力の座に就いているからです。私たちは、奉仕をすることによって、はじめて人々を導く資格ができるのです。
私たちは、自分の地位を誇りに思ってはなりません。財産や地位によって生まれた力は頼りになりません。道徳性と純粋さのみが真の力をもたらすことができます。これらの特質を養うためには、私たちは無私の奉仕に携わらなければなりません。奉仕の精神はうぬぼれと利己主義を根絶やしにします。その過程で、あなたの人生が崇高なものになるばかりでなく、国家もまた献身的な公僕の手本によって利益を受けるのです。
愛の化身である皆さん! 万人に内在するアートマは同一のものであることを認識して、あなたの愛をすべての人に差し伸べなさい。あなたが何一つ霊性修行を行っていなくても構いません。他者に対するあなたの愛によって、あなたは霊性の最高のレベルへと高められるのです。いかなる人に対しても決して悪意を抱いてはなりません。あなたが誰かを傷つけているとき、それは神を傷つけているのだということを知りなさい。あなたがこのような普遍的な愛を身につければ、それが調和の基盤となります。
あなたが行う一つ一つの行為のうちに、神の御名を思い出しなさい。それは人間の抱えるあらゆる病に対する万能薬です。時間を無駄にしてはなりません。というのも、時間は神だからです。神への信仰心をもって、あなたの人生を神聖なものとしなさい。
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