◆Sai Teachings◆
1974年6月19日の御講話において、サイババは次のように話されています。
「私、サイがやって来たのは、兄弟愛の絆によって全人類を一つの家族として結び、全宇宙の存在の基礎である神を顕現させるアートマ(神性)が各自に存在することを明らかにし、そして、人と人を結びつける共通の神が各自に存在することを教えるためです。」
したがって、サイババの教えの根本とは、「人は神である」ということを各自に認識させることです。しかし人は、感覚の奴隷となって自らが神であることを忘れ、絶えず変化する物質の世界を真の世界であると錯覚し、いつまでも苦しみや悲しみから免れることができないでいます。
この物質世界にいながら、自己の神性を認識して悟りの道に至るには、感覚をコントロールして、心を常に神へ向けることです。このためにサイババは、生活のなかに「真理、正義、平安、愛、非暴力」をはぐくみ、自らのうちにこれらの人間的価値を身につけるようにと述べられています。
そして、1985年11月21日のサティヤ サイ オーガニゼーション第4回世界大会における特別な御講話において、サイババは神性へと至る10の道を次のように示されました。
根本原則の10項目
母国を愛し、母国に仕えなさい。他者の国を憎んだり、傷つけたりしないこと。 あらゆる宗教を敬いなさい。すべての宗教は、同一の神に到達する道です。 一切の差別をせずに、万人を愛しなさい。全人類が一つの社会であると知りなさい。 自分の家と周囲の環境を清潔に保ちなさい。あなたと社会に健康と幸福が約束されます。 物乞いが手を伸ばしても、金銭を与えないこと。彼等の自立を助けなさい。病気や老齢で苦しんでいる人々に、食物、寝場所、愛、親切等を施しなさい。 賄賂によって他者を惑わせたり、それを受け取って自分をおとしめたりしないこと。 いかなるときにも、妬みや憎しみを持たないこと。 自分の必要は自分で満たし、他人に頼らないこと。他者への奉仕を手がける前に、先ず自分自身の召使いとなりなさい。 国家の法律を守り、模範的な市民となりなさい。 神を愛し、罪を恐れなさい。
また、サイ センターのすべてのメンバーに対して、9つの行動規定を定められました。
9つの行動規定
毎日の瞑想と祈りを行う 週一回、家庭において、家族と共にバジャンと祈りを行う 家庭の子供を、霊性と道徳教育のプログラムに参加させる サイ センター/サイ グループによる社会奉仕活動に参加する サイ センター/サイ グループのバジャンに定期的に参加する サイ文献を規則的に学ぶ 誰に対しても、穏やかに優しく話す 他人の悪口、特にその場にいない人を悪く言わない 『節制のプログラム』を通じ、欲望に節度を設けて、そこで蓄えたものを奉仕に役立てる 根本原則の10項目と9つの行動規定は、サイババの教えの基本です。
サイババは、メンバーにこれらを努力して実践するようにおっしゃっています。
(C) 1999 Sathya Sai Organization Japan