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新型コロナウイルスの流行サイがここにいるのになぜ恐れるのか?

今や、世界の終焉が到来したかのような気がする時代になりました。エピデミック〔伝 染病の流行〕とはそのような災害です。SARS〔サーズ〕からスペイン風邪、MERS〔マー ズ〕からコロナウイルスに至るまで、エピデミックが拡大するにつれて、それが呼び起こ す恐怖も増大します。今回は2つのことが起こっています。1つは、エピデミックに対する 恐怖です。もう1つは、恐怖のエピデミックです。エピデミックとうまく戦うためには、こ の2つの側面に対処しなければなりません。さて、伝染病が流行し、蔓延する時はいつ でもその事態に対して立ち上がる科学的、医学的なコミュニティーがあり、私たちの『す べきこと、すべきでないこと』を助言します。例えば、新型コロナウイルスが流行すると、 社会的な距離を保つように言われます。大勢の人が集まるであろうショッピングモール やプール、パーティー、その他の集会は避けてください。あなたと他人の間の距離を1メ ートルは確保してください。そしてもちろん、たびたび両手を温水と石鹸で完全に洗っ てください。第3に、環境の一般的な衛生状態を改善すること。第4に、病人を分離して 隔離することです。そして、私たちは身体に良い食事を摂り、十分な睡眠を確保し、定期 的にビタミンを飲むことによって自らの免疫力を高めるよう勧められます。そして、マス クについて言えば、すでに病気にかかっている人を最優先してください。マスクは感染 から自分の身を守るというより、感染拡大を防止するのにより効果的だからです。

さて、これらの予防措置がエピデミックの恐怖に対処している一方で、こんにち私た ちが直面しているより大きな問題は、恐怖のエピデミック〔流行〕です。皆さんは、私たち が恐怖や心配を持てば持つほど、私たちの免疫システムはより弱くなる、とスワミがお っしゃったことをご存知でしょうか?

 

 人は汚染された水、汚染された空気、汚染された食べ物のために、こんにち病気になっ ています。食物と水だけではなく、心もまた汚染されています。心の落ち着きがないた めに、人は本当に衰弱しています。私たちは、病気の多くは外部から感染するものだと 思っています。これは間違いです! 実際、どんな病気も本当のところは人を襲うこと などできません。これらの病気の大部分は心理的な影響です。病気の90%は心理的な ものです。それらはすべて、精神的な病のせいです。絶え間ない不安と心配のために、 人は病気にかかっているのです。

1998年7月9日 グルプールニマーのご講話

 

親愛なる兄弟姉妹の皆さん、

私たちの心(ハート)にこれほど多くの恐怖がある時、Bro.ヴェーンカテーシュ・プラ サードの経験は、私たちを向上させ、信仰を与えてくれると私は確信します。

SAARS〔サーズ〕のパンデミック〔世界的流行〕がピークにあった2002年~2003年 の間、シュリ・サティヤ・サイ大学の卒業生である Bro.ヴェーンカテーシュ・プラサードは、 シンガポールで仕事をしていました。彼は10日間、流行病の発生地である中国に出張し なければなりませんでした。そして、その出張の旅が終わりに近づく頃、彼は自分に熱が あることに気づきました。呼吸困難もありました。そして、誰もが彼は SAARS〔サーズ〕 に感染してしまったのだと確信しました。

Bro.ヴェーンカテーシュはとても恐ろしくなり、おびえました。家族や故郷から遠く離 れた中国で隔離されるという考えは、ただただ恐怖を増すばかりでした。どうすれば良 いのかわからず、誰もいない一人っきりの部屋で、彼は泣き崩れました。「スワミ!スワ ミ・・・私はどうしてよいのかわかりません。どうかあなたが面倒をみてください」

その後、彼は眠りに落ちました。その夜、スワミが彼の夢に現れました。スワミは Bro. ヴェーンカテーシュに厳しい目を向けて、「深呼吸しなさい」とおっしゃいました。ヴェー ンカテーシュは努力しましたが、深く息を吸い込むことができませんでした。すると、ス ワミはもう一度、深呼吸するようおっしゃいました。しかし、ヴェーンカテーシュは呼吸す ることができませんでした。

さて、3度目はさらにずっと厳しい調子で「深呼吸するのだ!」とおっしゃいましたが、 それでも Bro.ヴェーンカテーシュは深呼吸できませんでした。すると、スワミはヴェーン カテーシュの方へ歩いて来られ、彼の鼻孔に 2 本の指を入れて、眉間の中心点に触れる まで押し上げられました。それから指を引き抜いて、「さあ、呼吸しなさい」とおっしゃい ました。そしてびっくり仰天したことに、彼はバガヴァンの目の前で深呼吸することがで きたのです! その後、スワミは背を向けて立ち去られました。Bro.ヴェーンカテーシュ はすぐ起き上がりましたが、びっしょり汗をかいていました。しかし、恐怖は消え去って いました。というのは、熱が下がっていたからです。そして、とても気持ちよく呼吸する ことができました。ヴェーンカテーシュは洗面所へ行って、お風呂に入り、服を着替え、 他の同僚たちに会うためにホテルのロビーへ下りて行きました。

同僚たちは、昨夜 SAARS〔サーズ〕のあらゆる症状を示してダウンしていた人間が、 朝にはまるで嘘のようにけろりとしているのを見て唖然とし、衝撃を受けました。中国 人の取引相手は、「あなた方インド人は免疫力が高いのだ」と言いました。Bro.ヴェーン カテーシュは、中国人に理解できる言葉で言いました。「いえいえ、そうではありません。 これはすべて仏陀の恩寵です」

親愛なる兄弟姉妹の皆さん、エピデミックが襲った時、私たちのハートには恐怖が生 じます。しかし、その大きな恐怖を見ないで代わりにスワミに言いましょう。「スワミ!私 はどうすればよいのですか?」と。たくさんの恐怖があります。さあ、恐怖の方を見て言 いましょう。「やあ、恐怖よ、いったいどうする気だね? 私には偉大な私のスワミがつい ているんだよ」

スワミは私たちの命に責任を負い、すべてをコントロールしてくださいます。スワミに できないことは何一つありません。取るべき予防措置をすべて取ったなら、恐怖の中で

人生を送るのはやめて、ハートの中に常にスワミがいると知っている信仰の喜びの中で 人生を送りましょう。私たちは多くの場合、しがみつく信仰の対象を必要としています。

それは、眼科医の、ウパデヤーヤ医師のすばらしい体験を思い出させてくれます。ウ パデヤーヤ医師はかつてスワミのもとに来て、無料の診療を受けに来た大勢の患者た ちについてこう言及しました。「スワミ! 時おり私たちは患者たちを治療することがで きず、薬も不足しています」。 何もせず手ぶらで患者たちを帰すのはとても気の重いこ とでした。スワミはウパデヤーヤ医師におっしゃいました。「患者たちにヴィブーティを 与えなさい」。そこで、その医師はスワミに、患者たちの多くは帰依者ではなく、ヴィブー ティに対する信仰を持っていないと言いました。それでも効き目があるのでしょうか? と。スワミはおっしゃいました。「ドクター、あなたは眼科医です。腎臓に問題を抱えた人 が来たら、どうしますか?」 医師はスワミに答えました。「腎臓の専門医に問い合わせ ます」と。するとスワミは、「どうやって問い合わせますか?」とお尋ねになりました。医 師は答えました。「スワミ、私は紹介状を書きます」。スワミはおっしゃいました。「その患 者にヴィブーティを塗れば、それはあなたから私への紹介状です。私が面倒を見ます。 心配いりません」

現在の状況下で、親愛なる兄弟姉妹の皆さん、これほど恐怖が高まっているのであれ ば、私たちは自分でスワミに紹介状を書いて、信仰心を強めることができます。そうで はありませんか? あなたの額にヴィブーティを塗りなさい。それだけです。もう私たち はバガヴァンにお任せすることができます。恐怖心を消し去りましょう。信仰心を抱きし め、育てましょう。そうすれば、すべての寺院の門が閉まっていても、ナガラサンキール タンができなくても、グループバジャンが歌えなくても、私たちは間違いなく、ハートに おわすバガヴァンとマンツーマン〔1 対1〕のつながりを持つことができます。

恐怖に震えるのをやめて、私たちの信仰を強めましょう!

ありがとうございました!

ジェイ サイ ラム