スップラバータム

(朝の祈り)





スップラバータムは、神に向けて歌う朝の祈りです。

サンスクリット語で「ス」は「善い」、「プラバータム」は「夜明け」を意味します。

したがって、スップラバータムは、新しい一日に「タヴァ スップラバータム」すなわち「貴方(神)の善い夜明け」がもたらされることを、自らの内におわす神に向けて祈願するものです。

スップタバータムの内的意義は、自らの「夜明け」を祈願することであり、その夜明けとは、無知という暗闇と、疑いという霧を晴らしてくれる太陽でもある内在の神を目覚めさせること、自らの心の奥底に存在する神を悟ることです。

すべての人の中には、フリダヤ アーカーシャという内なる空間があり、そこにはブッディ(理智)という太陽と、マナス(心、マインド、思考器官)という月があり、また、フリダヤ(ハート、フルダヤ)という、清らかな池があります。清涼な池(フリド) + その中に神がおわす(アヤム)というのが、フリダヤの意味するところです。いかにささやかであろうとも、その神を体験することが、善い夜明け――スップラバータムなのです。

神は唯一者であり、その唯一者がさまざまな特性をもった姿形をとって多神となるがゆえに、インドでは、ヴィシュヌ神へのスップラバータム、ラクシュミー女神へのスップラバータムなど、さまざまな神様の御姿に向けて祈願する、さまざまなスップラバータムが歌われていますが、メロディーはどれもほぼ同じです。サティヤ サイ センターでは、サティヤ サイ ババに向けて祈願する、日本語あるいはサンスクリット語のスップラバータムが歌われています。

*日本語のサティヤ サイ スップラバータムの歌詞は、こちらからダウンロードできます。

*日本語のスップラバータムは、CD「神我の響き」に収録されています。

  *サンスクリット語のサティヤ サイ スップラバータムの詳しい発音については、『ヴェーダテキスト1』をご覧ください。

  *サンスクリット語のサティヤ サイ スップラバータムは、サティヤサイ国際オーガニゼーションのスップラバータムのページ(MP3)からダウンロードできます。

参考文献 『全訳 サティヤ サイ ババ様の108の御名』