私は光の中にいます。光は私の中にあります。光は私です。私は光です。この真理を認識した人は、ブラフマンと融含した者となります。人は常に平安を探し求めています。平安を探し求める人は、宗教(matham)ではなく心(manam)の中にそれを探し求めなければなりません。平安を外部に求めることが、世界中のあらゆる不安の原因です。平安はまず自己の内に打ち立てられなければなりません。そうすれば、それは家族へと広がります。家族から村ヘ、地域、州、国へと広がっていかなければなりません。今日起こっていることといえば、この逆のことです。争いと混乱が個人から家族ヘ、そして国にまで広がっています。
あなた方は平和の使者とならなければなりません。まず自分から始めなさい。あなた方は奉仕を通してのみ平安を得ることができます。怠惰な人間は悪魔の活躍する仕事場です。人が仕事や奉仕で忙しくしていれば、心の中に思いが浮かんでくる余地はありません。そうすればそこには心の平安があります。平安に満ちた心には愛が住んでいます。愛は人間に内在しています。しかし種が肥料や水を必要とするように、人に内在する愛は、献身的な奉仕とプレマ(普遍的な愛)によって育まれなければなりません。愛は神聖な特質であり、甘露に例えられます。神の愛という不滅の甘美さを味わった人は、この世で他の何物をも求めません。人生とは絶え間ない愛の現われでなければなりません。今日、愛は狭められた利己的な方法で現されています。愛を社会に対する奉仕として表現する必要があります。愛は他人に提供するもの、他人と分かち合うものでなければなりません。その結果として、愛は相互的で、常に広がるものとなります。
(サティア サイ スピークス第20巻P.248一P.249)
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