サイの帰依者は、人生をサイの理想に捧げるべきです。
青年部活動の原則と実例
セントラルユースコーディネーター ジャガディーサン氏
日々の生活の中で、本当に人々の模範となるような生き方をしていくのは非常に難しいことです。それを行うことのできる人が、本当の英雄なのです。
皆さんに言っておきたいことがあります。サイの活動は決して狂信的に行ってはいけません。また、社会的に意味のある活動でなければなりません。マレーシアでは若い人たちが社会に入って自分たちの愛を分かち合おうとした時から、サイの活動は大きな発展を見ました。『若い』とは年令ではなく、ハートの状態のことです。力に満ち、何かをやろうという意志をもっている人が若いのです。あなたたちは若く、その愛をもって社会を変えねばなりません。
私たちは様々な活動を行ってきました。貧しく、障害をもった人々に様々な援助の手を差し伸べ、人間的価値をテーマにしたシンポジウム、音楽祭、演劇祭を各地で行いました。大学生の討論大会も行われました。
しかし私の心は満たされませんでした。それは参加者たちがその後、人間的価値を実践しているのか非常に気になったからです。私たちは活動のために活動をしているのか、それともアヴァター(神の化身)の変革という使命の一役を担っているのだろうかと考えるようになりました。そこで、1回で終わるイベントではなく、ずっと継続して行っていくプログラムを作ろうと提案しました。ババは、10個の浅い穴を掘るよりは1つの深い穴を掘って井戸を作った方が地域社会のためになるとおっしゃいます。この持続、継続ということが非常に重要なのです。
私たちが挑んだことは、もっとも荒廃した犯罪率の高い地域を変革しようということでした。最初は色々なところから反対されましたが、私たちは本当に謙虚な心で奉仕を続けました。やがて住民たちも私たちのことを分かってくれました。そして様々なプログラムを始めました。犯罪地域の真ん中で人間的価値を歌い、お祭りを行いました。スポーツを通じて若者に人間的価値を教え、医療キャンプ、リーダーシップのプログラム、無料コンピューター教育、宗教、文化の復興のため旧正月のお祭りなども行いました。こうして若い人たちを訓練し、地域の人々自身が地域を向上させる運動を続けていけるようになった時に、私たちはそこから手をひきます。
日本では青少年犯罪が増加しています。スワミは「若者のみが若者を変えることができる」と言っておられます。重要なことは今若者が何を必要としているかを見つけることです。日本では何でも与えられているので、彼らは何も欲しくないのです。必要なのは愛と親切さなのです。彼らには手本が必要です。伝統的な文化や価値観を実践して、皆のことを考えて導くことができるリーダーが必要なのです。
サイという太陽が愛の光を放っていますが、それだけでは火はつきません。火をつけるには、レンズで集光する必要があります。私たちはリーダーシップというレンズで愛のエネルギーを集中させ、人間的価値の運動を起こし、火をつけなければなりません。センターで講演会やバジャン、スタディー サークルをするのはたやすいことです。しかし私たちが挑むべきことは社会に出て行って社会全体をスタディーサークルとすることです。それには、あなたたち自身が今どのような問題があって何が必要か、どんなことをして社会に貢献するか、ということを考えていく必要があります。
2つのことが重要です。1、目的が崇高であること、2、動機が純粋で無私なものであることです。あなたが、自分ではなくアヴァターがやっているのだと思って仕事をしている限り、決して失敗することはありません。
スワミは世界を変えようとしておられるのです。サイが英雄を必要としているのです。あなたがサイの英雄となってください。
1999年8月25日の講演より
●一人からできる青年部活動
今年からは、『親子のきずな』に重点をおいてプログラムを組みます。一つ一つのプログラムの実践を通じて、家庭における調和を実現しましょう。
『皆さん方の誰一人として、私に奉仕する必要はありません。皆さんは、自分自身の義務を果たせばよいのです。そして、自分の家族の幸せを見守っていなさい。』 ─ババ
1月 両親と会話する月間
皆さんは、普段からご両親と話し合う機会をもたれていますか? 両親は自分のことをよく理解している、と自信をもって言うことができるでしょうか? 1月は両親と会話する機会を積極的にもちましょう。この月は、正月休みや成人式など休みの重なる時期でもあります。両親と離れて暮らしている方も、帰郷したり電話をしたりして近況などを話し合いましょう。
2月 家庭を快適にする月間
2月は家庭環境を快適なものとするために、自分なりに何かできないかを考えてみましょう。台所をいつも清潔に保つとか、家族と相談してインテリアを工夫する、あるいは自分の身の回りをきちんと整理することでもよいでしょう。家庭を過ごしやすくし、安らぎのある空間としましょう。
東日本青年部合同サットサングのご案内
2000年 愛の年に東日本青年部合同サット サング(良き仲間の集まり)を開催することとなりました。
これから家庭や社会という人生の舞台で、いかにスワミの御教えを実践していくかを、共に考える機会として、たくさんの青年の参加をお待ちしております。
《日時》2000年3月18日(土)
《場所》横浜サイセンター
《テーマ》『サイの理想を実践する』
《申込方法》各センター・グループに配布された案内をご参照の上、2月末日までにセンター・グループ単位でお申し込みください。
第2回 世界青年大会閉会式御講話
あなたたちは、将来のサティア サイ オーガニゼーションで松明を掲げる指導者なのです。今、オーガニゼーションにいる年長者たちは、年をとり、自分に限界を感じているかも知れません。青年たちは、先頭を立ってオーガニゼーションを引っ張っていけるだけの指導力をもたなければなりません。どの州のオーガニゼーションでも、重い責任を担うような青年のリーダーを立てるべきです。政治とは距離を置くようにしなさい。社会の福利と発展のために働きなさい。これがもっとも偉大なサーダナ(霊性修行)です。
どこにいても、模範的な態度でいなさい。あなたたちは、プッタパルティにいるときには、規律のある生活を送ります。ここを離れても同じようにしていなさい。常に神(Divine)に浸っていなさい。強い酒(Deep Wine)に浸っていてはなりません。神に浸っている人だけが、私にとって大切であり、私の親しい友人です。もし、あなたたちがスワミの親しい友人でありたいと願うのであれば、神のような態度で振る舞いなさい。そうすれば、あなたがどこにいようとも、私はあなたのもとに行きます。私はあなたと共に、あなたの内に、あなたの周りに、あなたの後ろにいます。私とあなたは別のものではありません。私とあなたはひとつです。
1999年11月21日の御講話より
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