マハトマ(偉大なる魂)・ガンジーの最期の言葉は、
神の御名(ラーマ)でした。
暗殺という『恐怖の支配する世界』にありながら、
彼は、神と共にいる『やすらぎの世界』を見ていたのです。
恐怖の世界にあると、人はどうなるでしょう。
「どうして自分だけがこんな目にあうのだろう?」
そんな思いにとらわれ、他人に優しくなれなくなります。
周囲を敵にまわしてしまうのです。
不幸にして、ガンジーの時代のインドでは、
そうした感情の嵐が巻き起こりました。
でも、彼が人々の心に視たのは、
すべての人の心の奥にある、平安への祈りでした。
サティア・グラハ(真理の力)と呼ばれた不服従の運動が、
国を越え時代を越えて、人々の良心を揺さぶり続けている理由が
そこにあるのです。
誰もが等しく平安を求めています。
でも、実は私たちは本来、平安そのものであり、
いつしかそれを味わう力を失ってしまっただけなのです。
平安こそ私たちの本質なのです。
このことを何度も思い出し、平安を味わう力を取り戻してください。
恐れを手放し、許すことを学んでください。
人類の夢である『愛と調和の時代』が目前に迫っています。
そのとき世界は平安に包まれるでしょう。
それは、あなたから始まる物語なのです。
あなたが内なる平安に気付いたとき、
あなたが自分の笑顔の輝きに気付いたときが、始まりです。
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